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「自分に自信が持てない」30代に、関西弁ロシア人・小原ブラスが出した答え

暮らし

自信喪失した僕を救った一言

 そんな状況を脱却させてくれたのが、番組の共演者で僕が尊敬している方からの一言でした。「ブラスは相変わらず凄いね。面白い!」。その状態を心配してか、そうでなかったかは分かりませんが、楽屋にわざわざ言いに来てくれました。

 その時に「いや、僕座ってるだけで何も貢献できてないと思うんです」と相談をさせてもらいました。その時に僕の何が面白いのかちゃんと言葉にして教えてくれたのを覚えています。その人曰く「自分は自分の失敗をよく覚えているものだけど、周りは自分の成功しか覚えてないもの」なんだとか。

 例えばどんな名監督でも、どんな名作家でも全ての作品が傑作という評価を受けるわけではなくて、ある程度は駄作を作ってしまうもの。だからといって世間は「あの駄作を作った監督」と評価するわけではない。どちらかというと「あの傑作を作った監督」と多くの場合は記憶されるもの。

 自分では覚えていたとしても、失敗ってのが周りから忘れられるものなのであれば、たまたま生まれる傑作のために何度もしておけばよくない? そんなお話に、確かにと共感したものです。そうやって自分が信頼している人から評価を受けたことがきっかけで、今では僕はどちらかというと番組の中でも出しゃばりなほうです。先日は番組のテロップで「アウトのご意見版」なんて流れててちょっぴり嬉しかったり!

「イエス」と言ってくれる人を周りに作ろう

友人

 結局、自信というものは自分でつけるものではないのだと思います。周りから評価を受けないと、自信なんてつかない。しかも、自分の信頼してる人や自分に近い人からの評価であればあるほど効果的だと感じます。逆に自分に近い人からの悪評は自信喪失の大きな原因になります。

「どうしたら自分にイエスが言えるようになりますか」と相談者様は悩んでいますが、自分にイエスと言わせてくれない周りの人にも少し責任があるように僕は思います。

 例えその言葉が軽くても、自分の成功を誉めてくれる人、自分のこと「かわいい」と言葉にして、言ってくれる人というのは宝物です。簡単なことではないかもしれませんが、そんな人を自分の近くに置ける人が自信を持てる人なのではないでしょうか。

 褒めてくれる人が周りにいれば、資格をとればきっと自慢したくなりますし、自慢したことを褒めてもらえたらまた次のステップを目指せるはず。

 そのために手っ取り早くできるのは「下手くそ」とか「そんなの大したことないよ。やめちゃえば」とか、「お前愛嬌ないよな」といった言葉をよく言ってくる人をとことん身の回りから排除することだと思います。時には自分が天狗にならないためにもそのような言葉は大切ですが、そんな人は1人、2人で十分。

 そして、あなたも誰かの成功を言葉にして褒める頻度を増やせば、自然とお返しで褒めてくれる人が身の回りに増える気がします。人って身の回りに置いてる人によっていく様にも変わるものですよ。

<TEXT/タレント 小原ブラス>

1992年、ロシアで生まれ。5歳の時から日本に移り住む。『5時に夢中!』(TOKYO MX)や『アウト・デラックス』(フジテレビ)でも活躍中。大注目の外国人タレント

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