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入社2年目の22歳が「コロナ失職」 自粛生活で誰にも相談できず…

コラム

 日本国内の新型コロナウイルスの累計感染者数は、2021年3月中旬現在で約44万人。厚生労働省の調べによるとコロナ関連の失業者数は約9万5000人(3月12日時点)に達しています。

頭を抱える男性

画像はイメージです(以下同じ)

コロナの影響で資金繰りが悪化

「私も専門学校を卒業した2019年春に就職した機械設計会社の職を2020年の7月に失いました。一応、自主退職扱いですが事実上のクビです。コロナの影響で会社が請け負うはずだった大口の仕事がキャンセルとなり、すでに進めていた仕事も事業凍結などで次々と中断。会社の資金繰りが悪化したことによる人員整理で、その対象となってしまったんです」

 職を失った経緯について説明してくれたのは内田真守さん(仮名・22歳)。ただし、まさか自分がコロナ失業するとは想像していなかったといいます。

「まだ入社2年目の新人でしたし、給料だってかろうじて手取り20万円に届いている程度です。社長を入れても5人の小さな会社でしたが、ほかの社員は自分よりも年上で給料だって明らかに多かったはずなんです」

ベテランが残り、若手が失業

クビ宣告

「それなのに私と2番目に若い20代後半の女性社員の2人が切られてしまった。社長は『まだ若いから次の仕事はすぐに見つかる』と言ってましたが、残した2人の社員はどちらも40代で社長との付き合いも長かった。

 私より経験はもちろん、仕事のスキルも自分より上だったことは認めます。ですが、社長が彼らを残したのには情もあったはず。向こうは妻子がいますけど、私は独身でしたから」

 しかし、入社からわずか1年4か月での退社はまったくの予想外。まだ給料も安かったことに加え、おまけにひとり暮らし。辞めるまでの最後の1か月は仕事もほとんどなかったので転職活動にあてていましたが、正社員で中途採用を募集している求人はそれほど多くなかったそうです

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