売られそうになった文庫本を…

　弟さんの部屋へ向かうと、業者と楽しそうに会話するDさんの姿が。熊谷さんはそこに割り込み、弟さんから送っておいてもらったDさんからの勝手に売るという内容が記載されたLINEのスクショを見せながら、業者の人へ買取を取り下げてほしいと説明しました。

「僕のことを見た瞬間からDさんは『不法侵入だ』『常識がない』などすごい勢いで罵って来ました。しかし、気にせず業者さんと話すと、何かを察したのかすぐに『持ち主が了承していないものを買い取れない』と帰ってくれました」

弟に送ってもらった妻とのLINE画面

　業者が帰った後もDさんは大騒ぎし、汚い言葉で熊谷さんや弟さんを罵りだします。熊谷さんはついにキレて、Dさんを怒鳴りつけます。驚いたDさんは静かになり、彼女の両親が到着するまでバツが悪そうにしていました。そして、熊谷さんは両親に事情を説明し、Dさんを一旦引き取ってもらうことに。

家族会議が行われるも謝罪なし

　後日、熊谷家とDさん家が集まり、これまでのDさんのことについて話し合いがなされました。すると、今回のことは、Dさんがホストクラブなどで遊んで作った借金を返すためにしたことだと判明。さらに「家事は結婚前からするつもりがなかった」とも自ら告白してきました。

「Dさんは全く反省の色なしという感じで、僕は怒りを通り越して呆れていました。かわいそうなのが彼女のご両親で『申し訳ない』と謝り倒していまいした。うちの両親も怒っている様子で、弟に関しては放心状態でしたね」

　結局、Dさんは自分から謝ることなく、両親に引き取られていきました。その後、何度か話し合いをした結果、弟夫婦は離婚することに。そして離婚が決まった直後、熊谷さんのもとにはDさんから『お前のせいで離婚になった』というLINEが届きました。

「最後まで反省もせず、しかも離婚を人のせいにしてかわいそうな人だなと思いました。弟の見る目もなかったですが、こんな人がいるなんて驚きでしたよ。彼女のLINEはその直後にブロックして、その後こちらに接触してくる様子はありません」

＜TEXT／つる＞