柚子塩らーめん「AFURI」、赤字続きのコロナ下で見つけた脱出の糸口
オンラインとリアルを行き来する
「その後は出数に多少増減はありましたが、秋口には鍋を、12月には年越しらーめんとお雑煮のセットを販売したところ、こちらも多くの反響があったので、今後はシーズナルに合わせたECサイトの商品も販売していければと思います」
新規出店については時節柄、慎重に判断しながらもいい立地の物件と出会えれば検討したいという。
「これまでの新規出店は幸いにも、自分たちで開拓したというよりも“ご縁”をいただいて店舗をオープンさせてきました。現状、都心部の店舗は立地がいい反面、コロナのような事態が起こればとてもリスクがあることを学んだので、もしいい物件に巡り会えて出店を考えるなら、郊外やロードサイドに店舗を出すかもしれない。また、ECサイトを起点にしたメニューを開発し、売れ行きがよければリアル店舗でも販売するなどと考えています」
まずはしっかりと足元を固めつつ、オンラインとリアルで行き来するような展開も想定しているというAFURI。淡麗系らーめんの今後に注目したい。
<取材・文・撮影/古田島大介>