間借りから始まった「人気カレー店」店主がマクドナルドで学んだこと
マクドナルドで飲食店経営のイロハを学んだ
――先ほどマクドナルドの話がありましたが、マクドナルドで学んだことがすごく大きかったって話をSNSに書いたことありましたよね。どんなことを学んだんですか?
マリコ:ハードの話でいうと機材は何を導入するの? いれることでどういう風に楽になるの? ペイするだけの客数は来るの? というようなことをロジカルに考えられるようになりました。
例えば食洗器を導入したとしてそれで私が楽になるんじゃなくて、お皿洗わなくていい分お客様とトークができる。それは食洗器にはできないスペシャルなサービスですよね。私がやらないといけないことは私がやる、やらなくてもいいことをやってもらうか自分でやるかは自分で決める。自分の時間は1分1秒、全部お金に変えられるということを叩き込まれた感じです。
あと、ウチは客単価もはじき出してますし、原価率も個人店にしては相当シビアに見てます。作戦を立てながら色々やっていますが、そういうことも息をするようにできるので電卓を叩く必要がないんです。
――実際、マックで働くことはオススメですか?
マリコ:ファストフード店やファミレスのようなある程度マニュアルがガッチリ決まっているところで、管理までやれるようなれば店舗運営は寝ながらでもやれますよ。自分のせいじゃなくて、他人のせいにできる場所でお給料をもらいながら教えてもらってやるほうが絶対いいと思っていて。いきなりお店やるなんて私は怖いですよ。
冷凍カレーの販売をスタート
――2020年はコロナで時代が大きく変わりました。経営としてのコロナ対策はされていますか?
マリコ:一番大きな柱は冷凍のカレー販売のスタートです。運よくペイズリーの同期に冷凍設備を整えたばかりの友人がいて、「冷凍やらない?」「えー! やる! やる!」という話になりまして。冷凍カレーを送るシステムは5月初旬には立ち上がっていたんですよ。「自分の好きなお店を応援したい」気持ちがすごい強まっていた時期だったのでブワーッと売れて、5分で100個以上完売みたいな状況でした。
――時間が経つと若干動きが弱くなっていくものでしょうか?
マリコ:それはそうですね。最初は皆さんの助けたいという気持ちで売れていたと思うんです。今はSNSで「合いがけになったら買いたい?」とか「2個セットだったらどう思う?」というような質問を投げかけたり、アンケートを取って反映させながら売り上げが落ちないように走っています。