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間借りから始まった「人気カレー店」店主がマクドナルドで学んだこと

学び

常連が増えたことで独立を決意

サンラサー

(写真左)店主のマリコさんと(写真右)スパイシー丸山

――間借りがスタートしたのは2017年2月ですが、その年の12月には実店舗を持つことに。何かきっかけはあったのでしょうか。

マリコ:常連さんたちがどんどん増えて楽しくなっちゃったんでしょうね。気が付くとお客さんの中からコンサルチームみたいのが生まれて(笑)。

「こんなの出したらもっと売れるんじゃないの」「こんなのを出したら俺たち絶対食べますよ」とか色んな意見をくださって、それをやると面白いように当たったんですよ。メニューが増えるにつれて間借りしていたバーがどんどん手狭になってしまって。

――ならざるを得なくて実店舗へ移っていったように聞こえるんですが。

マリコ:そうですよ。しぶしぶカレー屋になったんです(笑)。独立すべきタイミングには独立すべき流れがくるので。チャンスは前髪しかないって言いますけど、それをちゃんと嗅ぎつけられれば良い波に乗って独立できるんじゃないかと思うんですよね。

最初の会話でどんなお客さんか見極める

――常連さんの心をつかむにあたり、気を付けていることはありますか。

マリコ:最初に話しかける時に「お近くなんですか?」って聞くんです。すごく来たくて頑張って来てくださった人はそこからたくさんお話をしてくれるんですね。「テレビで見てすごく来たかったんです!」って。そういう方はお話がしたいんだと思うんです。

「そんなに近いとかじゃないんですけど……」ぐらいな方は食事をしに来てくださった人たち。「コーヒー、セルフですけど良かったら持っていかれません?」とさりげなく声をかけたほうが心に残ると思うんです。お客様が何をしにここに来たのかは割と見てますね。何が欲しくて来たんだろうと。

――サンラサーはもともと営業日が多くないですよね。今は週2日でランチタイムのみ。それなのにここまで注目を集めるようになったのは何が良かったと分析しますか?

マリコ:ご飯食べる時、腹八分目って言いますよね。満腹になったらごちそうさまだし、150%食べられると2か月来なくていいやみたいな気持ちになるし。私は7.5くらいで止めるんですよ。何を7.5で止めるかというと、営業日数とか時間とか食数の限定数とか、3回に2回は食べられるけど1回は食べられなかったみたいに不可能じゃないレベルでコントロールしているんですよね。それは意識的ではなくて最初から無意識でやっていたんです。

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