イケイケ営業マンが陥ったリボ払い地獄「ボーナスが見込みより50万円減で」
会社や業種によって額に差があるにしろ、とりわけまだ収入が少ない若手ビジネスマンにとって、ボーナスほど待ち遠しいものはないですよね。が、通帳に刻まれた残高を見てついつい気が大きくなり、お金の使い方を間違ってしまった結果、後悔している人もいるようです。
都内IT企業の営業マン、秋田隆弘さん(仮名・29歳)は、若気の至りで作ってしまった「ボーナス一括払い」の支払いに苦しめられたといいます。
営業マンとしてバリバリ成績を残したが…
「今の会社に転職して1年目のボーナスの時期にとんでもないことになりました…」
秋田さんは、営業の仕事をしており、基本的に出来高制。基本給は同業他社に比べると低いそうですが、成績次第でインセンティブもボーナスもそこそこもらえるんだとか。
「前職はやりがいもなく、それに加えて給料も低め。上司の生活水準を見て、将来的にもあまり給料のアップが望めないような気がして転職しました」
コミュニケーション能力が高く、人当たりも良い秋田さんには営業は天職だった様子。「初月から結構契約が取れて。先輩には煙たがられたりしましたが、そんなことは全く気にもならないほど、毎日仕事が楽しかったです」と語ります。
新入りにもかかわらずエース級の成績を収めていた秋田さん。目論見通り査定に反映されれば、まとまった額のボーナスがもらえるとほくそ笑んでいましたが、明細を見て思わずギョッとしてしまったそうです。
予想していたボーナスより50万円減
「予想では少なくとも70万円は入ってる計算だったんですが、明細を見たらたったの20万円……。『え、何かの間違い? この会社ってブラック企業?』と、いろいろな気持ちが交錯しました。一応上司に確認はしたんですが、20万円という支給額に間違いはありませんでした」
あまりにも痛すぎる50万円の見込み違い。どうしてそこまでの誤差が生まれてしまったのでしょうか。
「とりあえず受注さえすれば査定に入ると勘違いしていたんです。が、実際には『契約完了ベース』だったんです。つまりお客さんが支払いまで済ませて、ようやく契約完了とカウントされるワケで……」
秋田さんがまとめた契約のなか4割の顧客が「契約完了」まで至らなかったそうです。特に多かったのが、契約時はノリノリでも、そのあと冷静になって断るパターンと、支払い能力がない会社と判断され、ローンが通らなかったパターンだとか。