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「M-1グランプリ」敗退しても痕跡を残した2組。アツかった“非吉本勢”

暮らし

大きな爪あとを残したランジャタイ

 さて、今年の決勝進出者は、東京ホテイソン、錦鯉、ウエストランドと、吉本興業所属ではない“非・吉本芸人”が例年より多くを占めていたのが印象的だった。

 優勝とはいかなかったものの、爪あとは十分に残していたため、鼻息荒くする同じ立場の漫才師も多いはず。そんななか、敗者復活戦に進んだ“非・吉本芸人”で、しっかりと痕跡を残したコンビがいた。まず「ランジャタイ」だ。

 そのネタは、言葉に記すなら「摩訶不思議」「奇想天外」と、およそ“王道しゃべくり漫才”とは遠ざかる。敗者復活戦のネタも「欽ちゃん(萩本欽一)が好きすぎるため『欽ちゃんの仮装大賞』に出て“沼にハマった仏”を披露する」という、マヂカルラブリーが霞むほどの独自路線

渡り鳥コンビに日の目が当たるかも?

 結果、国民審査(投票)では最低点になってしまったものの、漫才合間のフリートークでは、平均点がもっとも高かったインディアンス田渕が「国民最高ー!」と感謝したことに対し、ランジャタイ国崎が「国民最低ー!」と叫んで笑いを取り、「国民最低」がTwitterのリアルタイムトレンドワードになった

 また、日中に行われていた敗者復活戦のネタ順を決めるくじ引きの際にも、ネタに使用している自作の「ウッチャンナンチャンプレート」を忍ばせ、順番を言うところで「あ、ナンチャンでした〜」と、細かいウケもかっさらう始末。

 吉本興業の養成所「NSC」を数か月で退学後、フリー、SMA NEET Project、オフィス北野、グレープカンパニーと渡り鳥のように歩んできた2人が日の目を見るのが待ち遠しい。

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