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M-1グランプリ 2020は大激戦か。優勝予想を“元芸人の放送作家”が語る

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「文脈」を持ったコンビに注目せよ

 そこに食い込んできそうな対抗コンビは、これまでの「文脈」にも注目しているとA氏は語る。

「まずマヂカルラブリーですよね。2017年大会で上沼(恵美子)さんからの公開説教された時から見事舞い戻ってきた。『忘れ物を取りに来た』流れから優勝ができればカッコいいですし、期待しちゃいます。ボケの野田(クリスタル)くんも、昨年『R-1ぐらんぷり』優勝を果たし、いい意味で奇天烈さが薄まって誰が見ても笑えるようになった。でも心のどこかでは、正直また滑ってトークでひと悶着あって欲しかったりもするんですが(笑)」

 また、今回最年少の実力派コンビも見逃せない。

東京ホテイソンです。個人的に一番推しているのが彼らで、これまで、同じ第7世代の霜降り明星にスタイルが似ているとネットで指摘されてきて、その中でも今回決勝に上がって来た。よく彼らのネタを見る機会があるのですが、今は『〇〇っぽい』という形容が付けられることない、オンリーワンの仕上がりになっています」

実力派コンビが多数揃う「敗者復活組」

 ほかにも、今年の大会ルール変更により『R-1ぐらんぷり』の出場資格を突如失ってしまったこがけんと、おいでやす小田のユニットコンビ、おいでやすこがや、M-1史上最年長の49歳で初ファイナリストとなった長谷川まさのりが在籍する錦鯉、いずれにせよ優勝すれば必ずや語られる「文脈」を持ったコンビが揃っている。

「“おじさんたち”はどうしても応援したくなっちゃいますね。というのも、いまテレビ業界が出演者の若返りを図っていて、同じ実力の漫才師であれば、若い奴らを起用する風潮にあるので。できれば決勝の3組は若手・中堅・おじさんが綺麗に並んでほしい(笑)」

 そして、忘れてはいけないトピックスが「敗者復活戦」を勝ち上がってくるコンビの存在。過去にはオードリー、サンドウィッチマンなどといった人気芸人がここから輩出されていった。今年は前述したぺこぱをはじめ、ゆにばーす、からし蓮根、インディアンスといった決勝経験組を含めた16組が残り1枚の切符を争う。

「なかなかのメンバーが揃いましたよね。お笑い好きの間では長らく評価されてきた金属バット、ランジャタイが出てくればインパクトを残してくれると思っているんですが……このあたりは視聴者投票なのでテレビに出ている人気コンビが有利にはたらくかもしれません」

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