空前の唐揚げブーム。専門店チェーン2社が、他社を圧倒するわけ
国道沿いやフードコート、スーパーの軒先などで唐揚げ店をよく見かける昨今。それもそのはず、空前絶後の唐揚げブームが到来しているというのだ。その舞台裏を追ってみた!
2年で+1000店!唐揚げ専門店の強みとは
唐揚げ専門店は2012年から増加の一途を辿っているが、驚くべきは2018年4月の調べで全国1408店だった店舗数が、この2年間に2487店舗と、1000店以上も増加していることだ。
なかでもこの潮流を牽引しているのが、大手外食チェーンによる唐揚げ定食専門店。「かつや」のグループ企業であるエバーアクションが経営する「からやま」と、すかいらーくホールディングスの「から好し」は最大規模の店舗数を誇る。
からやま:「かつや」のノウハウを生かした定食スタイル
「からやま」が第1号店を出店したのはまだこれほどブームが盛り上がっていなかった2014年。グループの代表取締役社長が浅草のからあげ専門店「からあげ縁」の味に出合って感動し、「かつや」のノウハウを生かした定食スタイルを考案した。
500~600円台と廉価な割には充実したメニューと、テイクアウトの手軽さが全年齢層に人気を呼び、ロードサイドを中心に全国103店舗を展開。現在も店舗拡大中だ。東京・新橋の店舗には連日サラリーマンが行列をつくっている。
「シンプルな唐揚げをパンチの効いた味に変えられる極ダレが特に好評です」(エバーアクション・坂本守孝社長)
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