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突然の営業への異動辞令。それでも私が「人より速く“成長”できた」理由

学び

「Good」と「More」の観点で振り返る

ビジネス 評価

 リンクアンドモチベーションには「Good」と「More」の観点で振り返りを行う文化があります。これは、プロジェクトの振り返りや、個人の成長を振り返る際にも用いられています。

「Bad」ではなく、「More」という言葉を用いているのは、今回は“もう少し”だったけど、次は頑張ろうという前向きに捉えられるようにするためです。毎日のGood・Moreを洗い出し、振り返る習慣を続けるだけでも、数か月後、数年後には大きな差になると思います。

 また、学びの質を高めることも重要です。例えば、上司に最終化した資料を提出したら、急に多くの指摘を言われてしまいました。これまでの過程では何も言われなかったのに、なぜだろう……と考えていたとします。

 この経験を「たまたま今日は上司の機嫌が悪かった。今後は機嫌が良いときに資料を提出しよう」と振り返ってしまうと、汎用性の低い浅い学びになってしまいます。

学びのポイントは“他のシーンでの活用”

 しかし「もしかすると、仕事の過程によって求められる基準が違うのではないか。最初のほうは、仕事の“スピード”を評価していただいていたものの、最終版では“質”を求められる。

“質”という点では、期待を上回る資料ができていなかったから指摘を受けたんだ」というように、「仕事の過程によって、求められる基準が変わる」ことを学ぶと、今後あらゆる仕事をする際に、今回の経験を活かすことができます。

 もし、自身の日頃の学び方を振り返ったときに、前者のような特定のシーンでしか通用しない学び方をしているのであれば、注意が必要です。後者の学びに近づけるためには、

① 抽象水準を高めて
② 他のシーンでも活用できる学び

 にすることがポイントです。1つの経験からさまざまな場面で応用できる学びを得ることで、他の人よりも速く成長をすることができるのです。

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