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コロナ禍でバイトを辞めた25歳が、農業に挑戦。「手取り15万以下」でも本音は…

学び

 厚生労働省によると、新型コロナによる解雇や雇い止め(見込みを含む)の人数は、11月13日の時点で7万1000人を突破。年末にかけて増加のペースはさらに早まると見られています。

落ち込む

画像はイメージです(以下同じ)

 ただし、ここでカウントされている解雇や雇止めはあくまで会社都合によるもの。特にアルバイトやパートなどの非正規雇用の場合、出勤日を減らされたことで辞めた人も少なくありません。

急場しのぎで始めた農業の仕事

 高中茂幸さん(仮名・25歳)は5月まで飲食店でアルバイトをしていましたが、休業や営業時間の短縮で収入が激減。このままでは生活が立ち行かなくなると思い、バイトを辞めて新たに働き始めたのが農業法人の契約社員でした。

「地方に住んでいるから農業系の求人も意外と多いんです。そこは寮もあって食事付。月収は手取りだと15万円に届かず、給与面では微妙かもしれませんが家賃と食費が抑えられる分、実質的には20万円台前半の収入と大差ないかなって。そう前向きに捉えました」

 ただし、契約期間は10月まで。あくまで一時しのぎで選んだ仕事だったため、短期間でもきちんと収入を得られることを考慮したといいます。

ぐっすり眠れてご飯も美味しい

農業

「実は、来年も春~秋の期間限定ですが、『よかったらまた働いてくれないか?』と声をかけられていて、もう1年お世話になろうと思っています。それに冬場も農業法人の社長が冬場でも人手を探しているハウス栽培の農家を紹介してくださり、今はそこで働かせてもらっています」

 しかし、農業は体力仕事。前職の飲食店とは仕事の内容もまったく違います。体力的に大変なのでは?

「今は慣れましたけど、重たい物を運ぶことも多くて最初は筋肉痛になることもありました。でも、疲れているせいか夜はぐっすり眠れるようになりましたし、農家だからご飯も美味しいんですよ! 

 それにこんな風に自然を相手に仕事をするのが思っていた以上に性に合っていたらしく、農業も悪くないなって。まだ経験も浅いし、上っ面だけしか見えてないでしょうけど、今はこの仕事にすごく魅力を感じています」 

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