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11月11日を「磁気の日」に…「エレキバン」ピップの創業の原点

ビジネス

11月11日を「磁気の日」に

松浦由治社長

 実はピップが申請した記念日があり、会社のPRも兼ねて今後広めていきたいと考えているとか。

「11月11日が何の日だかご存じですか。ポッキーの日でもあるんだけど、『磁気の日』なんですよ。十一月十一日で、磁石のN極(+)とS極(-)が並んでいるみたいでしょ。当社が日本記念日協会に申請して1992年に認められたんです

 でも、それから30年近く経つのに世間に全く知られていないんですよね(笑)。そこで今年は、株式会社やおきんさんの『うまい棒』とコラボをさせていただくんです。11月11日は実は『うまい棒の日』でもあるので、タッグを組んでアピールしていきます」

インバウンド需要は想像以上に大きかった

「弊社は若手がよく頑張ってくれていて、商品開発やマーケティングの現場で活躍しているのは20~30代の女性社員が中心なんですよ。もしかしたら、これも意外な一面かもしれません。

 また今年はコロナ禍の影響で、メーカーとしては厳しい局面に立たされていますが、外国人観光客が来なくなってしまったことも影響しています。私たちも今回初めて、インバウンド需要が想像以上に大きく貢献してくれていたことに気づきました。

 その一方で、卸事業の得意分野がマスクや消毒液、体温計など医療・衛生用品なので、会社全体では前年並みの売上を維持できそうです。改めて、この分野で長年商いをさせていただいていることへの感謝と、お客様に何かがあった時に必要なものを扱っている社会的責任を感じています

 創業の原点である「健康」をキーワードに、「これからも社会に貢献していきたい」という松浦社長。ピップだからこそできることを追求する、その姿勢に注目したい。

<取材・文・撮影/中野龍>

1980年東京生まれ。毎日新聞「キャンパる」学生記者、化学工業日報記者などを経てフリーランス。通信社で俳優インタビューを担当するほか、ウェブメディア、週刊誌等に寄稿

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