コロナ下の夏旅行で「他県ナンバーお断り」を体験。いまだにあるのか
7月22日から開始された「GoToトラベル」。開始当初から9月末までは、割引対象から東京発着の旅行が除外されていましたが、10月1日以降の出発分より解禁されました。
東京が除外されていた期間に旅行をした東京在住の佐々木祥子さん(仮名・30歳)は旅行先でショックな出来事に遭遇したといいます。
中学校の同級生に会うために、人気観光地へ
夏休みを利用して関東近県の観光地に小旅行を兼ねて遊びに行った祥子さん。他県に住んでいる友人に会いに行くのがもともとの目的だったといいます。
「今年の2月に中学校の同級生とプチ同窓会があったんです。その中で、結婚して他県に引っ越した友人が来ていました。彼女の住まいは、芸能人や、政財界の人が別邸を建てていることで有名な、海沿いの高級住宅地。
毎年2000万人もの観光客が訪れるのに、ホテルの数はすごく少ないんです。それを知っていた友人が『うちに来て泊まっていいよ。海もすぐだし泳いですぐシャワーも浴びられる』と誘ってくれました」
とはいえ、今年はコロナのため旅行は控えようかと思っていた祥子さん。しかし「普段通り暮らしている」という友人の後押しで、連休を利用して遊びに行くことにしました。
「なるべくなら、長時間電車に乗りたくなかったので、レンタカーを借りていきました」
夏の駐車場で「他県ナンバーお断り」
普段なら、楽しいはずのドライブ旅行。しかし、さっそく出鼻をくじかれたといいます。
「友人とはカフェで待ち合わせていたので、近くの駐車場で車を停めようとしたら、管理人の男性にやんわりと『予約が入っている』というようなことを言われて断られました。他の駐車場でも他県ナンバーは停めることができないなど、明らかに歓迎されていないムードでした」
たしかに4〜5月頃には「県外ナンバーお断り」の店などが話題になりましたが、夏休みの時点でまだそういうムードが残っていたとは。
さらに、友人との待ち合わせの場所である、地元の人しか利用していないカフェを訪問すると……。
「明らかに、店員さんがこちらを“見たことがない顔”という態度で見るんです。入店拒否などはされませんでしたが、友人が来るまではヒヤヒヤして、いたたまれませんでした」