レストランで「兄貴・弟」と聞こえたら要注意?飲食業界のウラ用語
Q.「ショッカー」って何のこと?
「昨日お店にショッカーが来ていたらしいよ」
「いいなあ、見たかったです~!」
テレビの撮影があったの? 聞いてないよ~。
A.「覆面調査員」
フランチャイズのお店や、チェーン展開されている直営店などに、事前にお店に知らせることなく、本社から覆面調査が入ることがあります。
対象のお店のスタッフと面識のない社員が来ることもあれば、覆面調査を行う会社に依頼して調査することもあります。覆面調査では、サービスや料理など、お店の普段の姿を観察して、改善点を把握することができます。
お店側にすれば、「あの日は特別忙しくて手が回っていなかったんです……」なんて弁解したくなるかもしれません。
しかしそれは、相手が調査員でもお客様でも言い訳にはなりません。SNSで誰でも情報発信できる時代、お客様は全員覆面調査員であるという考え方もできるのですから、いつでも最高のサービスを心掛けたいものですね。
Q.「バッシング」ってどういう意味?
「2番テーブル、バッシングして来て!」
「はっ……はい」
食べるの遅いよ! とか……? いやいや無理だよ~、誰か代わってくれないかなあ。
A.空いた皿や、ナイフ・フォークを下げること。
空いた食器を素早く下げ、テーブルを次のお客様が使える状態に戻すことは、接客係の重要な仕事です。
客席の回転の早さは、お店の売り上げに大きく関わります。また、食事の途中にも、空いた皿を素早く下げることで、お客様に気持ちよく食事を楽しんでもらうことができます。
遅すぎると次の料理を置く場所がないなどクレームの元になることも。料理を提供したタイミングで必ず空いた皿を下げるなど、スタッフに習慣づけることが大切です。
お客様によっては、皿を早く下げられると急かされているようで落ち着かないという人もいるので、お客様の様子やタイミングを見極めるのも、接客のスキルのひとつです。
<TEXT/bizSPA!取材班 モデル/吉野七宝実(SPA!DOL)>
参照:『フードサービス用語辞典: 現場で役立つ外食マン必携の経営用語576』(柴田書店)