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75歳まで働く社会になる?20代が年金をもらう頃に起きること

コラム

75歳まで繰り下げ受給が可能に

 国にとってずいぶんと都合の良い話のように聞こえますが、企業には労働者が希望すれば65歳まで雇用を延長する義務があり、さらに70歳までも「努力義務規定」になりました。

 そして2022年4月には年金を受給するタイミングを75歳まで選べるようになる法改正を実施予定です

 年金受け取りを遅らせて働くなんて何の得もないように思いますが、年金は受け取りを遅らせれば、その後に受け取れる額が飛躍的に上がる制度となっています

 受け取り開始後、すぐに亡くなってしまえば損になりますが、可能な限り遅ければ遅いほど、その後の老後資金は潤沢といえます。また働くことによって身体や頭を使う機会が増えれば、医療費も減る傾向が高いと思われます。

「高齢者」の定義が変わっていく?

アマゾン倉庫

画像はAmazon Japan Official YouTubeより

 生産年齢人口が減り労働者が不足するなか、高齢者が働ける環境が整えば労働者不足も多少は解消するはず。そして所得が増えれば消費も納税も増える……と全てにおいてプラスになると予想でき、今後はこういった方向に進んでいく事が予測されるわけです。

 今のところ「75歳」がキーワードとなっていますが、あと数十年すれば、80歳、85歳となるかもしれません。私(1976年生まれ)が子供のころは高齢なイメージでしたが、今の60歳はかなり元気な印象です。最近、Amazonが高齢者を倉庫で雇用しているCMがありましたが、これまでならリタイアしている年齢でも働くのが普通になっていくのでしょう。

 そこで、現役世代の皆さんが考えるべきなのは「75歳まで元気に働ける状況をどう作るのか?」です。60歳までであれば何とか先が見えるでしょうけど、75歳となった場合はどうでしょうか。

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