250万人が視聴。初の無観客「東京ガールズコレクション」をチーフPに聞く
ソーシャルネイティヴな世代に訴求
こうしたSDGs推進に向けたさまざまな施策を行うことで、ファッションブランド以外にもIT企業や地方自治体、国の省庁といったパートナーと手を組むことができ、TGCを共に盛り上げていくことに繋がっている。
「サステナブルをキーワードに、ファッションの持続可能性や循環型社会の訴求をTGCのステージを通して若い女性に伝えたい。ソーシャルネイティヴな世代と言われるくらい、10〜20代の女性はテキストよりも『ビジュアルや体験』のほうが伝わりやすい。今起きている環境問題やSDGsに少しでも関心を持ってもらい、何かアクションを起こすきっかけになればという想いで取り組んでいます」
「かわいい」を発信することから「サステナブル」を提案するプラットフォームへ変わりつつあるなか、TGCの今後の展望について、池田氏は最後にこう語った。
「ポストコロナ時代の合わせた新しいファッションショーの在り方と楽しみ方を提案していきたいと考えています。今年の無観客開催で得た学びや知見を、来年以降のイベント企画に生かしてどんな状況下にあってもTGCを盛り上げられるように尽力していきたいですね」
<取材・文・撮影/古田島大介>