食事は筋トレ前が正解なのか。知っておきたい食事術
運動後30分は「〇〇タイム」
負荷のあるワークアウトを行った後は筋肉が線維が破壊され、それを修復しようと努力します。しかも筋肉自身が今までの強度ではまたすぐに壊れてしまうと感じて、強い線維で、筋肉を再生させようとします。これが筋肉が強くなるメカニズムです。
筋肉が再生する際、筋肉の主成分となるタンパク質を豊富に摂取することで強い筋肉がスムースに作られるようになるため、運動後の速やかなタンパク質摂取が筋肉増強の大事なポイントになります。
そのなかでも運動後30分から1時間半くらいがゴールデンタイムとしてタンパク質摂取に絶好のタイミングと言えます。
空腹で筋トレするのも逆効果
筋肉をつけるためにはワークアウト直後のタンパク質摂取が重要……となれば、ワークアウトの後まで栄養補給を我慢したほうがよいのでしょうか。実はワークアウトの前に全く食べないのも逆効果になることもあります。
空腹状態でトレーニングを行う場合、体内のエネルギーが不十分になると、筋肉や肝臓に貯蔵していたストックエネルギーを活用します。しかしこれでも追い付かないとなれば、筋肉を変換してエネルギーに変える措置をとります。
こうなると筋肉を鍛えるためにワークアウトに励んでいるのに、筋肉を削ってエネルギーを捻出している状態です。
身体に負担をかけるような量は行けませんが、摂りやすくて消化が良いゼリードリンクなどでタンパク質と糖質を摂取し、エネルギーの枯渇状態を避けるのがベストです。
<TEXT/柔道整復師・パーソナルトレーナー ヒラガコージ>
12