「スマホの使い方教えて」真夜中に響く上司からのLINE
真夜中に鳴るLINEを無視できない理由
LINEをマスターし始めたYさんは、他のアプリも使ってみたいと言い、ダウンロードしては真野さんに使い方を聞きに来ました。
社内でそれをされる分には良かったのですが、次第に家にいるとき、そして夜中にまで質問のLINEが送られてくるようになってしまいます。
「さすがに夜中寝ているときにLINEが来る日が続いて若干寝不足になってしまって……でも上司からのLINEを無視するわけにもいかず、それにせっかく僕に聞いてくれたんだからという気持ちで頑張って夜中でも返信していました」
いつしかLINEが来るのではないかという緊張感から、真野さんはなかなか寝付けなくなってしまったのです。そして、これ以上眠れなくなる場合は、さすがにYさんに言おうと考えはじめていました。
突然、上司からの謝罪があった
真野さんが寝不足で仕事に身が入らなくなってきたことを感じ始めた頃、仕事から帰宅すると突然YさんからあるLINEが届きました。それは、夜中にLINEをしていたことに対する謝罪だったのです。
「奥さんに夜中LINEをしているのを見られて問い詰められたみたいで……とても反省した様子でした。だいぶ怒られたみたいですね(笑)。僕からは言いづらかったので、正直奥さんには大感謝でした」
それ以降、Yさんは、LINEは20時までと決め、夜中に連絡をしてくることはなくなりました。もちろん新しいアプリや機能を使いたいときは、会社の休み時間などを使って真野さんに質問してくるそうです。
「スマホのおかげで前よりもYさんと仲良くなれましたし、一時期寝不足になった以外は何も苦労していません。僕が教えると素直に聞いてくれるからこそ、もっと色々教えたくなってしまうんですよね」
<TEXT/つる>
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