「ポテサラ論争」に終止符?大手コンビニ3社のポテトサラダを実食比較
ネットなどを中心に、7月8日頃から話題となったポテトサラダ。
発端は、惣菜コーナーで子供を連れた女性が「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」と高齢男性に言われた現場を目撃した人のツイートですが、その後、さまざまな社会的課題を巻き込む「ポテサラ論争」にまで発展。
ジャガイモをゆでて、つぶして、マヨネーズなどで和えるだけ、と言葉にすると簡単に作れそうだが、実際に作ろうとすると、思った以上に手間がかかってしまうことも。となると、やっぱり、スーパーの総菜売り場などに並ぶポテトサラダが手軽で便利となってしまう。
最近ではコンビニでも、パック入りの惣菜シリーズのひとつとして、ポテトサラダがラインアップされている。今回は、そんなコンビニ各社のポテトサラダを、雑誌やウェブなどでコンビニグルメに関する記事を手掛けるフリーライター・松井孝司氏が食べ比べてみた。
セブンは、ハムも入ったぜいたくポテサラ
セブン-イレブンのポテトサラダは、北海道産の男爵いも使用。ただ、ジャガイモがやや小さめなので、男爵いもらしいホクホクした食感が感じにくい。
しっかとジャガイモの味が感じられるので、食感のもったいなさをカバー。味付けもマヨネーズの酸味が、ジャガイモの味とマッチ。さらに、具材には3社で唯一ハムが入っていて、肉系の旨味もプラスされた、贅沢なポテサラとなっている。
ファミマは、ジャガイモの味で勝負
ファミリーマートのポテサラは、ジャガイモが3社の中で一番大きくカットしてあり、ゴロっとした見た目が特徴。つぶしたジャガイモがクリーミーな舌触りになっていて、対照的な食感が食べていて楽しい。
味付けは、マヨネーズの味がそこまで主張しておらず、どちらかと言えばあっさり目の味付け。なので、やや味付けに物足りなさを感じる人がいるかもしれないが、その分、しっかりとジャガイモ本来の味が楽しめるポテサラに仕上がっている。
ローソンのポテサラは、甘めの味付け
ローソンのポテトサラダは、ほかの2社と比べてやや甘めの味付け。ただ、マヨネーズのほんのりとした酸味があるので、ジャガイモの味とも絶妙に調和している。
ジャガイモのほかには、ニンジンと玉ネギがはいっていて、ホクホクしたジャガイモの中で感じられる、玉ネギのシャキっとした食感がアクセントになっている。
今回食べ比べた3品は、ジャガイモをベースにマヨネーズで合えた、ベーシックなポテサラだったが、これほどまでに味が異なっていることにビックリ。個人的には、価格は一番高いが、ほどよい固さと、味のバランスがとれていたセブン-イレブンのものが好みだった。各社とも、シンプルな味付けなので、サラダとしてそのまま食べるのはもちろん、アレンジも効きそうなので、試してみてはいかが。
<TEXT/松井孝司>