赤字200億円でもヒット作連発、「ABEMA」番組Pに聞く「勝算はあるのか?」
巣ごもり需要によるユーザーの増加
新型コロナの感染拡大で、軒並み経済への影響が叫ばれる中、ABEMAは「外出自粛による巣篭もり需要から、新規ユーザーおよび休眠ユーザーともに増加している」と鈴井氏は語る。
「家で過ごす機会が多くなったことで、サービスの滞在時間も以前に比べて増えていますね。巣ごもり需要を取り込み、1週間のあいだでABEMAを利用するユーザー(WAU)は その前に比べて20%から30%ほど増加し、有料会員『ABEMAプレミアム』は67万人超えと着実に成長をしていく中で、今回の新型コロナウイルスの影響を機にリモートだからこそできるコンテンツ作りを心がけています」
サイバーエージェントグループが2020年4月27日に設立した株式会社OENでは、オンラインサロンや投げ銭、EC物販など、リアルに依存することなく、エンターテインメント産業のデジタルシフトを推進し、新たな収益機会の創出を応援するという。
ABEMAとも連携を図り、エンタメ産業のデジタル化推進に向けた動きが、今後活発になっていくだろう。ABEMAのリブランディングによるマネタイズ強化や、OEN関連のビジネスなど今後の展開に注目したい。
<取材・文・撮影/古田島大介>