「10万円貸して」SNS上の友人から突然のDM。信じて貸した結果…
約束の日になっても連絡はなし
Fさんにお金を貸してから1か月後、ついにFさんの言う給料日がやってきました。しかし、その日中待ってもFさんからの入金はなく、それから数日経ってもお金を返してくれる様子がありません。不安になった加賀さんはDMでFさんに連絡をとってみました。
「言っていた給料日を過ぎてもとくに連絡もなく、ただSNSは普通に更新しているので忘れているのかなと思って。この時点で少し『あれ?』という不安というか疑問みたいのを持ちはじめていました」
加賀さんがDMを送るとすぐにFさんからの返信がありましたが、内容は『もう少し待って欲しい』というものでした。不安を感じつつも、最後までFさんを信じると決めた加賀さんはもう少し様子をみることにしました。
SNSアカウントを削除して逃亡
それから何度か加賀さんとFさんはDMでやり取りをしましたが、ある日を堺にFさんからの返信が一切なくなってしまったのです。そしてその数日後、FさんはSNSのアカウントを削除し、二度と連絡が取れない状態になってしまいました。
「返信がなくなった頃からやばいかもしれないとは思っていたんですが。本当にショックでした。気を使ってきちんと名前や連絡先を聞かず、匿名のアプリで送金してしまった僕も悪いのはわかっているんですけどね」
その後、ほかの趣味友達にFさんのことを聞いてみたものの、彼の素性を知っている人は1人もいませんでした。そしてそれ以降、加賀さんはネット上の友人に警戒心を持つようになってしまい、SNSをほとんど使わなくなってしまったそうです。
「万が一のためにと思ってDMのスクショを撮っていたんですが、いざとなると訴えようとかそういう気持ちすらなくなってしまうものですね。今回のことは高い勉強代だったと思って、また同じ失敗を繰り返さないように気をつけるしかないです」
<TEXT/つる>