おばあちゃんと話して実感した「いろんな人と話すことの価値」
手触り感のある情報を入手する
そのほかにも雑談の中で、
「老人ホームのデイサービスってあるじゃない? あれ私、じつはあんまり楽しくないのよね。効率のいいプログラムをやらされているっていう感覚で……。娘や息子夫婦に迷惑をかけるのはいやだから、しょうがなく来ているって人も少なくないんじゃないかしら」
みたいな話も聞けました。
おばあちゃんとの話を通じて、ぼくは改めて「いろんな人と話す、というのは本当に大事なことだな」と再認識しました。データや本を眺めているだけでは、こういう“手触り感のある情報”は手に入らないんですよね。
「いろんな人と話すことの価値」
ぼくたちは想像以上に狭い世界で生きています。似たような価値観や考え方を持っている人たちと一緒にいることで、他の世界のことが想像できなくなっているのです。
その想像力の欠如は、ビジネスにも大きく影響を与えてしまいます。自分としてはお客さんのことを考えているつもりでも「いやいや、そんなこと全然求めてないし」となるケースが往々にしてあります。
あなたにおすすめしたいのは、あんまり連絡を取っていない人に久々に連絡を取ってみて、少しでもいいから話してみることです。
そうすることで、今まで当たり前だと思っていた世界が、違った顔を見せてくれます。その経験をたくさん積んでいくことで、実感の伴った考えが自分の中に蓄積されていき、本当の意味で「賢い人」になれるんじゃないかなあ、と思っています。
<TEXT/元戦略コンサルタント Shin>
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