TikTokで月商30万円超!ネットで「香水」を売りまくる、驚きの技術
カタログにない説明を付け加える
そこで、香水ブランドの“中の人”ではない彼が考えたのが、シチュエーション別で使える香水を紹介するというもの。
「たとえば『すれ違った時にドキっとする香水』としてAUX PARADISの『PURE』という香水を紹介しました。カタログではそんな説明はないですが、学生が望む欲望を考え、それが叶う可能性がある香水だと伝えたところ14万以上のいいねがつきました」
ケンティーさんによれば、香りの成分を伝えるよりも、具体的に使えるシチュエーションを伝えたほうが香水のイメージが湧きやすく、かつ購買につながるのだといいます。
「柔軟剤っぽい香りとか、体育会系の人におすすめとか、ブランド本体は絶対に言わないことも僕ならメッセージとして発信できます。こうしたプレゼンは、文字や写真よりも動画のほうが合っています。事実、『わかりやすいです』というコメントもいただいています」
ターゲットの生活を想像する
これまで、複数のSNSに触れてきたケンティーさんがTikTokで香水を紹介するのが「イケる」と確信したのは、その仕組みに理由がありました。
「TikTokは“おすすめ”がトップに出るので、他のプラットフォームに比べて露出度が高く、ランダムで見てもらえる確率が高いんです。2か月で10万人以上のフォロワーを獲得できたのはTikTokの仕組みによるところが大きいんじゃないかな」
こうした具体的な日常生活をシチュエーションで選ぶことで、最適な香水を紹介するケンティーさんの戦略は大当たり。開設したブログにはTikTok経由でフォロワーが香水を購入していくように。
「フォロワーの日常生活を考えるときは、相手の生活を想像してタイトルを決めます。高校生なら、アルバイト代で買える香水のほうが興味を持たれやすい。金欠の時でも良い香りになる方法や2万円以上する人気ブランド香水と香りがほぼ同じのプチプラ香水とか。
社会人ならば、ワンランク上げる大人っぽい色気を出せる香水とか。アカウント自体に年齢のペルソナは設けず、香水に興味を持っている方に広く訴求したいですね」