「働いてないのにうつになりそう」新社会人が研修延期になってボヤく訳
初めての社会人生活であることに加え、日本中が新型コロナによる不測の自粛状態……。2020年卒の新社会人は今、どのような状況に追い込まれているのでしょうか。
企業側も様々な判断を迫られているところが多く、各社試行錯誤を繰り返しているようです。
新型コロナに振り回される新入社員
地方大学から、電気系メーカーの開発職に就職した2020年卒の田中翔太さん(仮名・22歳)も、予想だにしなかった生活送るハメになっているそうです。
「4月6日には入社式が行われ、2か月間本社で研修を受ける予定になっていました。もともと東北の大学でひとり暮らしをしていたことに加え、実家からも都内の本社には通えないため、ホテルを手配されていました。
数百人いる新卒のうち、僕と同じ環境の社員は全員ホテル住まいになるので、すごい人数になりました。3月中旬くらいには、会社が手配してくれた業者を介して、研修後に配属される予定になっていた関西の社員寮に荷物も送ってました」
入社式が「クラスター対策」で中止に
その間、2週間ほど住む家がなくなるので、その期間は実家に帰って、入社式に合わせて都内のホテルにチェックインしたという田中さんでしたが……。
「4月に入ってから新型コロナの感染が広まり、入社式もなくなってしまいました。僕の大学は卒業式も中止だったので、結局、新しく作ったスーツも日の目を見ることがなかったです」
田中さんの会社ではさらに、予定されていた新入社員研修もなくなってしまったのだそう。
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