研修先はゴキブリだらけ。同期100人の“刑務所っぽい”研修とは
企業に新しく入社した社員が、まず最初に受けるものといえば新人研修。学生気分を捨てて、社会人として最初の一歩を踏み出す大切な期間になります。
入社当時に受けた新人研修で、「良い意味でも悪い意味でも衝撃をうけた」という豊川弘樹さん(仮名・26歳)。1か月にもわたる泊まり込み研修のエピソードを語ってくれました。
全国から集められた100名の新人たち
豊川さんが勤める電気設備の会社では、全国の支社から新入社員が一同に集められ、泊まり込みで新人研修が行われます。千葉県の郊外にある施設にて、現場、営業職、事務職が総出になって、約100名の大所帯で研修がスタートしました。
「僕は四国出身なのですが、研修施設がある場所は、地元より田舎だったのでビックリしました(笑)。周りは田んぼだらけで、コンビニすらありません。最寄駅から自転車を使っても1時間くらいかかりますね」
用意されていたのは、2段ベットが所狭しと並べられている6人部屋。大学までラグビーをやっていて体格の良い豊川さんにとっては、だいぶ窮屈に感じられたそうです。
研修初日、朝7時からビシッと整列したうえで、「1、2、3、4」と一人ずつ点呼。1か月の共同生活を送るうえでのルールを、全員で読み合わせることから始まりました。
研修初日は「G」との格闘
「基本的に朝が早く、消灯の時間も決まっていたので、夜更かしもできません。休み時間に運動する時間を決められたり、私物の携帯を触る時間を制限されたり、自由は少ないです。ここは刑務所じゃないかと錯覚するほどでした(笑)」
さらに、施設のなかではゴキブリがたくさん出没するとのこと。研修初日で、豊川さんに与えられた役割は、ゴキブリホイホイの撤去と設置。
「会社はバリバリの体育会系で、ガタイの良い先輩は多いけど、みんな『G(ゴキブリ)』だけは苦手らしいです(苦笑)。初日だけで10匹以上もの死骸を見て、ここで寝泊まりするのかと思うとゾッとしました……」