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日本政府のコロナ経済対策は『風雲!あそう城』。こんなクソゲーは今すぐ止めよう<ダースレイダー>

ビジネス

 東京大学中退という異色な経歴を持ちながら、明晰な頭脳を生かしマルチに活躍するラッパー・ダースレイダー(43)。

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 この連載では現代日本で起きている政治や社会の問題に斬り込む。今回のテーマは「“コロナ禍での政治批判はやめて、一致団結しよう”という言説について」。

「批判はやめよう」著名人が呼びかけ

 経済対策の遅さや、全世帯へのマスク2枚の配布など、コロナ関連の日本政府の対応に厳しい声が集まるなか、著名人が「批判をやめよう」といった主旨の発言をし、話題となっている。

 お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおさんは4月8日、自身のブログで「文句が止まらない方は、落ち着いたら選挙に立候補して国会議員になって総理大臣になればいい。家で、関連の番組見てると文句ばかりが目立つ。今は、まず一致団結してコロナウイルスをやっつける事で同じ方向を見ないと乗り越えられないですからね」とつづった。

 また、ミュージシャンの山下達郎さんも、4月12日放送のラジオ番組『サンデー・ソングブック』(TOKYO FM)で「いま、いちばん必要なのは政治的なものを乗り越えて、団結ではないかと思います。政治的対立を一時休戦して、いかにこのウイルスと戦うかを、国民のみんなで、また世界中のみんなで助け合って考えなければならないときです」と呼びかけた。

 こういった著名人の呼びかけに、SNS上では賛同の声も多く見られたが、一方で「おかしいことには声を上げるべき」など、疑問を呈する声も少なくなかった。ダースレイダー氏はこの騒動をどう見るのか?

サンドウィッチマン伊達氏、炎上の理由

サンドウィッチマン伊達

サンドウィッチマン伊達みきおオフィシャルブログ

――著名人のこれらの発言が炎上してしまったのはなぜでしょうか?

ダースレイダー:サンドウィッチマンの伊達さんのブログが炎上している理由はいろいろあると思うのですが、僕はツイートではこう言いました。

 あのブログを読むと「5月6日まで耐えましょう」ということが書かれている。確かに、緊急事態宣言の期限はそこで切られている。それを受けて伊達さんはこういう言い方をしたわけだけど、読者としては「5月6日まで頑張ればそこでいろいろなものが終わる。つまり我慢も終わる。だから今はそれまで黙って頑張ろう」というニュアンスをどうしても感じてしまう。

 そもそも、緊急事態宣言の「5月6日に終わる」という計算はなぜできたのか。これは、接触を8割減らすと2週間後をピークに感染者数を減少させることができると説明がされていて、この感染者数というのが「何人から何人に減るのか」だとか「何人になったら減ったことになるのか」とか、そういった根拠はボヤっとしている。

 僕たちが良く耳にしていた「ここから2週間が瀬戸際です」もそう。その2週間が経ったときに「この政策をした結果こういった成果が出ました」と言った検証ができていないまま、次の2週間に繰り越しされているというのが僕の認識です。

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