学歴も経歴も全部ウソ…LINEで自分を偽った20代男子の真意とは
結婚を見据えた相手を選んでいた
「友人はHさんと数年前から知り合いだったみたいなんですが、Hさんが私に話したような学歴や経歴は聞いたこともなく、今の仕事も私が聞いていたものとはまったく違いました。でも、もともとそういう嘘を言うタイプの人ではないらしく、友人も不思議がっていました」
何が目的なのかを確認するために、小田切さんはその場でHさんに友人から聞いたことをLINEしたのです。すると、Hさんからは、たしかに小田切さんに話していた学歴や経歴、仕事は嘘だということを認めました。
そして、結婚を見据えて付き合いたい相手には、テストとしてわざと高学歴や高収入であることを話し、そこにばかり食いつき自分を見てくれない女性はすぐに切り捨てたいという思惑があったことも伝えられました。つまり、Hさんに気に入られた小田切さんは、結婚相手としてふさわしいか試されていたということだったのです」
「こちらにも選ぶ権利がある」
「出会って間もない相手から勝手にテストと称して嘘をつかれ、不快に思わない人なんていませんよね。だんだんHさんの話にイライラしてしまって、不快だったこととこちらにも選ぶ権利があることをハッキリと伝えてしまいました。
小田切さんが送ったLINEを見たHさんは、意外にもすぐに謝罪。何度も相手の気持ちや嘘をつかれたことの怒りを想像することができていなかったと、反省の文章を送ってきました。
「嘘をつかれていたと知ったとき連絡するのはやめようと思っていたんですが、反省しているのがよくわかったので、しばらく様子をみることにしました。もちろん、すでに信用は失っていること、次に嘘をついたら二度と連絡しないことを伝えた上でのことです」
もともとHさんがついていた嘘以外では気の合う仲だった2人。今はまだ完全に信用を回復していない状態だそうですが、友人としてまずはいい関係になれるよう距離を縮めているところ、ということでした。
<TEXT/つる>