日本のコロナ対応に「甘さを感じた」営業マンの声。インドネシアでは検温も…
リモートワークで手を抜く現地職員
「もともと本当に優秀な人を除いて、“偉い人”からの監視がないと怠けがちな人が多かったので……。働いてくださいと言っても『こんな状況の中で働けなんておかしいよ!』と言われ、お国柄の差なのかもしれませんが苦労しています」
そうした状況も踏まえ、橋本さんが改めて感じているのは「コミュニケーションの重要性」です。
「お客さんと電話会議をする関係を築けていなかったら終わりだったなと改めて感じました。営業の仕事は商品を売り込むことはもちろん、顧客とどれだけ深い関係を築けているかだったんだなと。とはいえ、働かない現地職員についても根本的な解決策は打っていなかったり、重要な商談は結局のところ出張ベースで考えていたりなど、見直さなければいけない点も多く出てきたのですが……」
危機的な状況の中では今まで見えていなかった様々なことが炙り出されます。そうした中でも安定して動き続けるためにはそれまでに「地力」を培っていたのか否かが分かれ目になるのかもしれません。
― 特集 新型コロナ・若者の憂鬱 ―
<TEXT/日和下駄>