bizSPA!

「就活苦で親友が自殺した話」代理店マンが衝撃のブログを書いた理由

学び

面接で涙が溢れてしゃべられなくなった

――彼の死を経た後の就活はきっとつらかったと思いますが、どうだったでしょうか。

yuuu:たまらなくつらかったですね。個人面接で「なんで自分だけがこんなことしているのだろうか…」と、涙が溢れて、面接途中でしゃべられなくなったこともあります。

 そんな折、懇親会で居合わせた人事の方が「面接で5分も話せばその人の本質を見抜くことができる」と話しているのを聞きました。それならば「どうして優秀で誰からも好かれるNが、就活で死ななければいけないか」と強く思ったのです。

 ならば、それは本当なのか確かめてやろうと。私は「Unistyle」「外資就活ドットコム」といった就活サイトのコラムや内定者ESで、自分と似た経験を探し、徹底的に読み込みました。

 一言一句間違わず暗唱できるようになったら、それをもとに、外資、日系大手、メガベンチャーなどを受け、架空のサークルや存在しないアルバイトの話を実験でしてみました。本当に“見る目がある”人事であれば、きっとその嘘を見破れるだろうと信じて。

架空の設定を人事は見破れなかった

転職 面接

――それで結果はどうなったのでしょうか?

yuuu:人事は私が作った架空の設定を全く見破れませんでした。就活が茶番だなと思いましたよ。いくつかの企業で内定後、こんなことを繰り返しても無意味だと気付き、すべての企業に謝罪のうえ、内定を辞退しました。

 そのとき、「こんな簡単に内定が出るのか」と同時に、「こんなくだらないシステムのせいでNは死ぬ必要があったのか」と思ったんです。

 現行の就活制度は合理的でないし、企業も、学生も嘘をつかざるを得ない場面が多い。それに、学生がどこかで長期インターンをしても、本当にやりたいことなんてなかなか見つからないし、企業との相性もわからないものです。

おすすめ記事