グラドルが中古タワマンを買ってわかったこと<倉持由香×のらえもん>
のら:(苦笑)。あそこは実際に建った後の現物を見たほうがかっこよかったな。住宅は数千万円する買い物ですから、シラフでは買えないものなんです。
“夢を見させてナンボ”なので、不動産広告はここに住めばいかにも光り輝く生活が待ってると思わせるように作り込まれてるんですよ。その最たるモノがモデルルームで見せられるPVだったりするんですけど。
倉持:そうなんですよ! マンションの場所がなぜかセーブゾーンみたいに発光してたり、購買意欲をめちゃくちゃソソってくる!
のら:マンションの広告って実は、建物を実物以上に目立たせたり、大きくしてはいけないというルールがあるんですよね。あの光る柱みたいなものは一応ルール上セーフということになってるんです。
倉持:へー、面白い! マンションの広告を見るのってすごい楽しいですよね。マンションポエムも大好きです。
のら:マンションポエムが生まれたのも、「最高」「傑作」というような、根拠の示せないワードは使ってはいけない決まりになっているから。だから「憧憬(どうけい)」とか「瀟洒(しょうしゃ)」とか、よくわからないけど画数が多くてなんとなくすごそうな熟語が使われたりしてるんですよね。
絶対に譲れない「物件の条件」
――家を選ぶ上で、絶対に譲れないポイントは何でしたか?
倉持:ディスポーザーとフロアごとのゴミ捨て場、内廊下はマストでしたね。早稲田の1Kに住んでいたときは、普通に収集日に合わせて地域のゴミ捨て場に出していたんですけど、仕事が不規則なので朝早く起きられなくて、部屋がゴミ屋敷みたいになっちゃって。
のら:フロアごとのゴミ捨て場は、一度味わっちゃうと戻れないですよね。僕も自由が丘で一人暮らしをしていたときに、燃えるゴミの日が1週間に2日しかなくて、しかも近所のじじいが毎朝ゴミ捨て場に立ってるんですよ。ゴミ袋の中身チェックされて、「これは違う」と突っぱねられたりして、結局出せないこともあって。そういうストレスが一切なくなりますからね。
倉持:ディスポーザーは本当に便利すぎて、料理モチベが格段に上がりましたね。「生ゴミが出るのが嫌で料理したくない」みたいなところがあったんですけど、今は卵の殻から何から、いろんなものを粉砕してもらってます。
のら:あ、卵の殻はダメなんですよ。詰まりや故障の原因になるので、やめたほうがいいです。
倉持:知らなかった(笑)。気をつけます! あとは絶対タンクレストイレがいい。ちょっと築年数が立ってると、タワマンでもタンクがあったりして。買ってから変えればいいのかなとも思ったんですけど、これはテンションの問題ですね。