「傘を開くときに押す」部分なんと呼ぶ?意外と知らないものの名前
知っているようで意外と知らない「ものの名前」。
普段何気なく目にしているものでも、ずっと誤解して使っていたり、すぐに名前が浮かんでこなかったりした経験、誰でも一度はあるはず。
Q.「傘を広げるときに指で押す部分」の名前は?
どんなものにも名称があり、“なぜそう呼ばれるようになったか”というおもしろい歴史が隠れています。
もし知っていれば、仕事相手との会話のネタになったり、上司に博識ぶりを関心されたりと役に立つこと間違いなし。
雨よけや日よけで誰もが手にしたことのある傘。最近では猛暑のため「日傘男子」という言葉もよく耳にしますが、傘を開くときに指で押すあの部分にも、れっきとした名前があったんです。
ご存知だったでしょうか?
A.「下はじき(したはじき)」
傘は当初、日よけのためのものとして作られました。
英語の「umbrella(アンブレラ)」の語源であるラテン語の「ウンブラ」が、「日陰」を意味しているんです。
雨を防ぐ傘は、日本古来の竹の骨に紙を貼った「唐傘」がありましたが、西洋から布張りが入ってくると、その形からも「こうもり傘」と呼ばれるようになり、これが主流となったのです。
傘を開いたとき、骨をまとめている「ろくろ」が落ちてこないように留めるストッパーが「上はじき」。閉じたときに「ろくろ」が下がって開いてしまわないように留めている部分を「下はじき」と呼びます。
また、傘の先端の飛び出した部分を「石突き」といいます。閉じたときにここが地面をつくことから、こう呼ばれています。
<TEXT/bizSPA!取材班>
引用元:『クイズで覚えるものの名前』(北橋隆史、扶桑社文庫)より