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組織の壁を壊すコツは「社内外でのつながり」NTT若手社員の挑戦

学び

「大企業を使い倒す」ためにできること

「大企業を使い倒す」ために、O-Denの3人が心がけていることとして真っ先に挙げたのが、社内だけではなく、社外での交流も大切にすること。

「社外の人たちと意識的に交流の機会を持つようにしています。特に、スタートアップのスピード感とコミット力には我々も負けられないと思わされますね。

 社員の方々に共通する『人生をかけて仕事をする』という目線や、経営陣の『リスクを取って決定する力』も大企業は見習わないといけない。大企業の人たちがリスクを取って決断する機会が増えれば、大企業も変わると思います。少なくとも、私たちは『いつクビを切られても本望だ』という強い覚悟を持って仕事に取り組んでいるので、最高に楽しいですね」(一杉)

一杉氏

O-Den代表 一杉氏

「社内の他部署やまったく別のスタートアップ企業だけではなく、社外のグループ企業に仲間がいれば、何かやりたいことができたときに助け合える。まず自分が普段から相手に対して GIVEし続けられる人になっておきたいですね」(若木)

外部講師を招待してイベントも開催

 とはいえ、いくら環境が整っていてもそれを活かすスキルやノウハウがなくては宝の持ち腐れになってしまう。

 O-Denでは、2020年1月「大企業を使い倒す」をテーマとしたイベントを開催。ビジネスナレッジの動画学習サービス「グロービス学び放題」でBtoC事業リーダーを務める下道陽平氏をゲストに、「大企業を使い倒すコツ」を学んだ。

下道氏

イベントに登壇した、「グロービス学び放題」BtoC事業リーダー下道氏

 下道氏は「上司がリスクを取ってくれない」「自分の提案がなかなか通らない」という悩みに対して、「がむしゃらに動くのではなく、戦略を持って動くことが必要」と説いた。

「自分のやりたいことは、誰に共感してもらえれば実現できるのか?」「そのために、自分はどのような存在だと認識してもらえればよいのか?」を考えることが必要だという。そして、「自分の社内でのポジショニング」を考えるために活用できる考え方として、マーケティングのフレームワークが活用できると紹介した。

グロービス

「大企業を使い倒すうえ」で応用できる、マーケティングの考え方(動画学習サービス「グロービス学び放題」より)

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