ジャケットのフタ付きポケットの名称は?――意外と知らない「ものの名前」
知っているようで意外と知らない「ものの名前」。
普段何気なく目にしているものでも、ずっと誤解して使っていたり、すぐに名前が浮かんでこなかったりした経験、誰でも一度はあるはずです。
どんなものにも名称があり、“なぜそう呼ばれるようになったか”というおもしろい歴史が隠れています。もし知っていれば、仕事相手との会話のネタになったり、上司に博識ぶりを関心されたりと役に立つこと間違いなし!
Q.ジャケットの「フタの付いたポケット」の名前は?
フタ付きポケットには、「○○○○ポケット」という名称があった!
あなたは知っていますか?
A.「フラップポケット」
中世まで、ジャケットは男性専用でしたが、18世紀になると夫人の間でもタイトなデザインのジャケットが流行。
しかし、当時ジャケットを着られたのは上流階級に限られていました。
たれぶたの付いたポケットのことを「フラップポケット」といいます。語源は英語の「flap」で、「パタパタ揺れる、はためく」などの意味があります。
また、袖の装飾の一種で、ボタンがついていて開閉できるようになっている部分を「本切羽(ほんせっぱ)」といい、もともとは医者が診察するときに、腕まくりしやすいように付けられたと言われています。
さらに、動きやすいように後ろ見ごろの中心に付けられた重なりのある“あき”を「センターベント」と呼び、それに対し、脇側についたあきのことを「サイドベンツ」といいます。
英語の「vent」には、「空気の抜け穴」という意味があり、それが語源となっています。
ショッピング中であったり、同僚や取引先との雑談中にドヤ顔で披露してみてはいかがでしょうか。
<TEXT/bizSPA!取材班>
引用元:『クイズで覚えるものの名前』(北橋隆史、扶桑社文庫)より