「同期が1年で半分以下に…」保育士が語る、ハードすぎる勤務実態
先輩保育士のきつい一言
「子どもを見ている間は、連絡帳の記入や書類の整理ができないのもツラいです。ミーティングは園児が帰ってから、みんなでファミレスでご飯食べつつやっていました。もちろん園外活動なので、残業代は出ません……。朝から晩までずっと保育園の業務に追われています」
保育士というと、女性が主体の職場のため、採用面接では「結婚や妊娠の予定はありますか?」という踏み込んだ内容についても聞かれるようです。
「やんわりと『結婚したら退職ね』みたいなことを言われました。いざ就職したらしたで、今度は先輩保育士から『結婚の予定は? 』『妊娠には気を付けて』と、ズカズカ言われるという……。結婚はまだしも、妊娠の予定まで聞かれるなんて……」
まさに“マタハラ”ともいえるようなやり取りが日常的に行われているようです。香織さんが勤めている保育園では、産休育休が多い場合、子作りを禁じられることもあるとか。
同期5人が1年で半分以下に
「人手不足の園だったので、私は2年目で担任を任されました。担任になったことで、労働時間はさらに増えましたね。例えば保護者からのクレームに対応するため、シフト上では退勤時間が過ぎていても、全員が迎えに来るまで待たされるんです。気づけば同期で入社した5人のうち、1年で3人が辞めています」
土曜出勤や早朝勤務もあるため、休みの日を1人で過ごすことも少なくないそうです。
「暦通りの生活を送る友人とはなかなか会いづらいですね。新人や独身は休めない雰囲気もあるし……。人手不足なので、ママさん保育士さんだと、特例で時短勤務も許されるようですが。代わりの人がいないので、なかなか有給も取れないのが実情ですね」