Mr.シャチホコが語る、アッコさんと初のサシ飲み「カツラをせずに行ったら…」
『サンジャポ』『水曜日のダウンタウン』出演で
――2018年、Mr.シャチホコさんがブレイクした要素を何と考えますか?
Mr.シャチホコ:僕がテレビに出るようになってからよく言われたのは、アイデンティティの田島(直弥、声優の野沢雅子さんのものまねで有名)さん。今までこすってきたドラゴンボールものまねのなかで「そこいったか!」っていうところのスタイルが似てたんだと思います。ただ、基本がお笑い芸人なのか、ものまね芸人なのかで、ニュアンスはだいぶ違う気がします。
たとえば同じようなタイプにチョコプラさんもいますけど、本当にバーンといく前からいろんなコント番組に出てたし、僕のなかではもう売れてるイメージがあったんです。霜降り(明星)のせいやさんもそう。
共通して言えるのは、あくまでも、ものまねをツールとして使うっていう最強のパターンなんですよ。お笑いの方がやるものまねってメチャメチャ面白いんですよね。
――テレビに露出しはじめて、最初に手応えを感じたのはどの番組でしたか?
Mr.シャチホコ:『サンデー・ジャポン』(TBS)ですね。ロケだったので、レスポンスがないまま永遠に話さないといけなかったんですけど、だからこそアッコさんでしゃべり続けるスキルが上がりました。
とどめが『水曜日のダウンタウン』(TBS)で、僕が電話をして「アッコさんファミリー」を呼びだす企画。あれもやってくなかでスキルアップしていったんですよ。最初にダマされたあびる優さんとか、武田(修宏)さんが到着するじゃないですか。
そうすると、「アッコさんはこういうときこんなしゃべり方するよ」とか順番に知恵を吹き込んでくれるんです。そのうちにどんどん慣れていって、「もしもし、アッコですけど…」っていう落ち着いたトーンとか間で話せるようになったりもして(笑)。あそこでだいぶスキルを手に入れましたね。
アッコさんと初サシ飲みで「誰かわからんやんけ!」
――収録中にスキルアップしていたとは(笑)。最近では、ご本人と飲む機会も増えたそうですね。
Mr.シャチホコ:本当につい最近、はじめてアッコさんとサシで飲む機会があって。というのも、アッコさんのお店が築地に新しくできたんですよ。そのプレオープンの日に電話がかかってきて「シャチホコおったら面白いと思ってな。5分でこいや」と言われたので「すぐ向かいます!」ってタクシーに飛び乗ったんです。
急いでたこともありますけど、プライベートで呼ばれたからアッコさんの格好で行けば逆に失礼じゃないですか。そんなんでカツラをせず、素の状態で行ったら「おいおいおい、放送事故や。誰かわからんやんけ! 家まで取りに帰れ」って言われて。ただ、家までだと時間がかかるから、近くの“ドンキ”(ドン・キホーテ)で買ってこいって話になったんです。で、すぐに買いに行ったら、(バラエティーグッズコーナーで)TT兄弟の横にしっかりアッコさんのセットもあって(笑)。
その後、お店に戻って飲んだんですけど、アッコさんはすでに相当酔っ払っていて、自分のことを「オイラ」って言うような状態。
しばらくして「ちょっと聞いたけど、お兄ちゃんのものまねもうまいらしいね」とおっしゃったんですけど、僕も緊張していたから自分がネタにしているのを忘れてて「お兄ちゃん?」って聞き返しちゃったんです。そしたら、「あ、お兄ちゃんって加山雄三さんのことなんやけど」って本当に返ってきた(笑)。ありがたいお話もたくさんしてくださって素敵な夜でしたね。