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忘年会の二次会でありがち「カラオケの笑える話」4連発

学び

 忘年会の一次会、二次会といえば、カラオケが多いですね。

カラオケ

photo by uka0310 CC BY 2.0

 楽しく飲んで歌っての宴会で、時にはがっかりしてしまうような、あるいは、その人の人生の転機となるような出来事が起こることもあります。今回はそんなカラオケにまつわるエピソードを紹介しましょう。

1)忘年会で浪人講師が豹変

 東証一部上場の進学塾で講師を務める伊村優さん(仮名・28歳)は、社会人として初めて参加した忘年会のことを振り返ります。

「4年前、うきうきしながら初めての忘年会に参加した時のことでした。新宿区のとある校舎で働いていた講師や事務職員、合計30人くらいで、会場であるカラオケのあるチェーン店系居酒屋に集合したんです。初めてだったので、楽しみにしていたのですが、まさかあんなことになるとは思いませんでした……」

 当初はおだやかだった忘年会ですが、1時間ほど経つと、室長がこんな挨拶をします。

「普段は受講生の学力アップにご尽力いただき、ありがとうございます。今日は、カラオケの点数で皆様の歌唱力、表現力を競ってもらいたいと思います。良き発声は受講生の伝達力にも伝わります。最高得点者には1万円のAmazonギフト券を差し上げたいと思います」

「ああ見えて、シャウト王だよ」

マイク 歌 カラオケ

 まさかのサプライズに伊村さんたちは色めき立ったそうです。

「東証一部とはいえ、僕の会社は薄給。だからギフト券はとても魅力的でしたし、必死になって熱唱しました」

 ところが98点で1位に輝いたのは、いつも目の下に真っ黒なクマを作り、ため息をついている司法浪人のA講師。「司法浪人中で、貯金が尽きた」という理由で、生活費のために入社した契約社員だったのです。

「Aさんは原曲キーでX JAPANの『紅』を熱唱し、一人だけ95点を叩き出しました。普段とのあまりものギャップに、周囲も圧倒されていましたが、後日、『(A先生は)ああ見えて、シャウト王だよ』と他の講師に聞きました」

 Amazonギフト券がもらえなかったのは残念だったものの、「いろんな意味で印象に残る会でした」と伊村さんはしみじみ語ります。

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