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東武鉄道6050系、「往年の6000系リバイバル車両」が登場

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東武鉄道

“昭和の日光線”を象徴するカラーリングが21世紀、しかも令和元年(2019年)によみがえる

 東武鉄道(以下、東武)は日光線開業90周年記念の一環として、6050系6162編成を「往年の6000系リバイバル車両」として装いを新たにし、2019年11月30日の団体専用列車〈東武日光線開業90周年記念号〉(東武日光―東武動物公園間運転)にて、営業運転を開始する。

 それに先立ち、11月25日に埼玉県久喜市の南栗橋車両管区で報道公開された。

デビュー35年目を迎えた6050系

 東武は2012年からリバイバルカラー(詳細は後述)に取り組んでいる。

 同社によると、今回は先述した日光線開業90周年のほか、「二社一寺(日光東照宮、二荒山神社、輪王寺)が世界遺産に登録されて20周年というタイミングでもありますし、来年(2020年)に向けては、東京オリンピックとパラリンピックを控えて、ますます日光エリアに多くのお客様がいらっしゃるタイミングだと考えております」(広報談)という。

 それを踏まえ、“日光や日光線の魅力をお客様に伝えよう”ということで、「往年の6000系リバイバル車両」を企画。6050系6162編成に白羽の矢を立て、内外装とも可能な限り6000系を再現することになった。

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6050系6162編成の前身は6119編成で、足まわりは1966年から走り続けている

 6050系は6000系(1964~1986年)の足まわり(台車、モーターなど)を活用し、新しい車体に載せ替える「車体更新車」として1985年10月に登場。冷房装置の搭載、当時は途中駅で分割併合や増解結作業を行なうことから、誤乗を防ぐための車内方向幕の設置、ボックスシートのシートピッチ拡大など、快適性が大幅に向上した。

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バイプレーヤー特急の350系

 また、エクステリアでは東武優等車両伝統の急行灯を設置、カラーリングもジャスミンホワイトをベースに、パープルルビーレッドとサニーコーラルオレンジのアクセントカラーとして用いられ、明るく軽快な車両に仕上がった。のちに100系スペーシア、300系、350系にも踏襲されている。なお、100系スペーシアはリニューアルにより、塗装が変更されたほか、300系は2017年に引退した。

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現代の鉄道車両では珍しい存在となった和式トイレ

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こちらも現代の鉄道車両では珍しい存在となった、分別方式ではないくずもの入れ

 車体更新は野岩鉄道(1986年10月9日開業)との直通運転に向け、急ピッチで進められ、わずか1年で完了した。また、完全新製車も投入され、車両番号が5ケタの車両は、野岩鉄道、会津鉄道に譲渡された(なお、野岩鉄道車は3編成中、1編成のみ自社発注)。

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634型スカイツリートレイン

 2012年に4両が634型スカイツリートレインに改造されたほか、2017年以降、一部廃車が発生したが、現在も日光線新栃木以北の一般列車の主力車両として活躍が続いている。

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