相模鉄道20000系、鉄道友の会ローレル賞を受賞。受賞式を現地ルポ
登場から2年で小改造?
須田会長と千原社長による20000系のローレル賞受賞ヘッドマークの除幕式が行なわれたあと、20000系へ。全員が乗車すると、室内灯は昼光色から電球色に変わった。通常は18時をメドに自動で切り替えているが、手動による操作も可能だ。
1年ぶりに乗ってみると、ユニバーサルデザインシートの袖仕切り上に鉄板が設置されたことに気づく。相鉄広報によると、頭上に荷棚がないことを示すために設置したという。荷棚は座席下に設けているが、気づかない乗客が多いらしい。
それならば、ガラスの袖仕切りや車両連結面の妻壁に「この座席の荷棚は、座席の下にあります」というステッカーを貼付したほうがわかりやすいし、車内の美観を損ねずに済む。
なお、12000系のユニバーサルデザインシートの頭上には、荷棚が設置されている(参照:bizSPA!フレッシュ「相模鉄道、新型車両『12000系』を公開。能面をモチーフにした個性派」)。
車内では、鈴木氏が取材中の私や『鉄道新聞』などに声をかけ、「面白い車両や、よくできた車両はありますか?」と、まさかの逆取材。以前、JR九州の小倉工場に行ったそうだ。我々の回答に今後の鉄道車両のデザインのヒントなどを得たのだろうか。
車中では洗車見学を実施。あっという間に洗車機を通過し、車庫線の歩道橋寄りに到着した。
予定通りのYOKOHAMA NAVYBLUE車両撮影会
最後は予定通り、YOKOHAMA NAVYBLUE 車両撮影会。実は開催8日前に相鉄広報から、「車両の運用上の都合で20000系のみ」という連絡が入った。その後、整備中の9000系第7編成(リニューアル車)と12000系第5編成を晴れ舞台に起用するフレキシブルな対応により、20000系のローレル賞受賞を祝福する。
デジタル方向幕の20000系は「臨時」とそうにゃん、12000系は「特急羽沢横浜国大」を表示(9000系は無表示)。前面左側の運行番号も、20000系は受賞式の日付にちなみ「928」、12000系はJR東日本との相互直通運転開始日にちなみ「1130」が表示された。
【取材協力:相模鉄道、相鉄ビジネスサービス】
<取材・文・撮影/岸田法眼>