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傷口を毎日消毒するのはNG?正しい傷の治し方、4つの新常識

3)毎日消毒液を使っていませんか?

 傷を治す際にバイ菌は天敵だとお話しました。しかし、過度に毎日消毒液を使用すると、傷を治そうとする正常な細胞も傷付けてしまう可能性があります。その日は、消毒してバイ菌を除去しますが、明らかな感染がない場合は先ほどお伝えしたようにお風呂できれいに洗うだけで十分です。

 傷が感染した状態とは、膿が出て、傷の周囲が赤くなり、痛く、腫れている状態です。もし傷が感染しているのを放置するとバイ菌が広がってしまい、重篤な疾患へと発展する恐れもあります。

 感染が長く続いたり、赤み、腫れ、疼痛(とうつう)の範囲が広がるようならば病院を受診してください。

4)傷跡を諦めていませんか?

傷 クスリ

 傷跡が残ってしまった。どうしようもないからそのまま放置している。このような患者さんは、とりわけ女性に多いです。傷ができる前の元の状態に100%戻すことは難しいですが、なるべく目立たなくさせることはできます。

 一番は傷跡を日焼けさせないよう守ることです。傷跡は日焼けすることによって色素沈着が目立つようになります。さらに傷を上から圧迫します。医療用テープなどで上から傷跡を覆うのが良いでしょう。それだけで十分圧迫の効果があります。

 色素沈着が目立つ傷、毛細血管が入り込み赤く目立つようになった傷に関してはレーザー治療も効果的です。

<文/平岡由愛>

形成外科医。大阪市立大学医学部卒業。医学部在学中にイギリスとギリシャに2度の医学留学を経験する。趣味は国際交流。現在は形成外科医として機能・形態的異常疾患を扱いつつ、形成外科の視点から美容医療も探求している

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