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100回お見合いして結婚した“ブス”タレントが語る、婚活テクニック

コラム

私が真似するようになった「奥様の行為」

 このテクニックを周りにいる婚活中の男女に広めたところ、恋人ができたり、恋人が婚約者になったり、気になる人からデートに誘われることが増えたりと、見るからに成果が出ました。

 ちょっとしたことのお礼にと、綺麗な一筆箋に気の利いた一言を添えてお土産をくださる、ある名家の奥さまがいます。しかも、それはもれなく、私が「いいな」「素敵だな」と思っていたり、とても実用的なものだったりするのです。

 これって相手の話をよく聞いていないとできません。添えられた言葉も優しくて胸に沁みます。書体も、きっと美しい字を追求して、日々練習されているだろうことが想像されます。私は感銘を受けて、これを真似するようになりました。すると、周囲から女性としての評価が格段に上がったのです。

 この気遣いは、男女関係なくビジネスシーンでも活かすことができます。これで人間関係がよくなったことはあっても悪くなったことはないですし、誰かを紹介していただく機会が途切れなかったポイントのひとつだと確信しています。

婚活も、ビジネスも“物語”が始まってから

栄藤

「今でも私は、もらった名刺の裏にメモをしています」

 変な駆け引きを使うより、つたない表現でも、まずはレスポンスすることが大切。そこからしか物語ははじまりません。駆け引きをするのは2人の物語がはじまってから、仕事であれば実際の現場が動いてからで十分なのです。

「その人がどんなことに興味を持っているのか」は、すべてのはじまりのチャンス。今でも私は、もらった名刺の裏に、いつどこで誰の紹介で出会い、どんな話をしたかをメモしています。

 まずは相手のことを知って、さりげなく気遣いを見せること。婚活がうまくいかない方も、仕事に伸び悩んでいる方も、これだけできっと一歩前進できるはずです。

<TEXT/栄藤仁美 構成/鈴木旭>

1989年、京都生まれ。コンテンツプロデューサー、「ミスiD 2017」安藤美冬賞受賞。京都の花街で、老舗お茶屋の跡取りとして生まれるも、舞妓になる道を絶たれ、起業。17歳で3000万円の借金を背負うが数年で完済。現在は飲食業を経営する傍ら、さまざまなコンテンツのプロデュースを行う。女子SPA!でも「微魔女」について連載中

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