8月の海外旅行で大失敗。モンスーン直撃で飛行機が飛ばない!
サラリーマンにとって夏休みは、年に数回しかない大事な長期休みのひとつです。
せっかくの休みのために、早いうちから旅行を計画している人も多いかもしれませんが……普段旅行に行かない人が見逃しがちな“ある穴”について、しっかり調べてから計画していますか?
日本では盛夏となる8月、モルディブでは雨季
佐野千夏さん(仮名・25歳)はエンジニアとして働いて3年目。やっと自分の休みもコントロールできるようになってきた夏に、社会人になって初めての大きな海外旅行を計画したのだそう。
「海外旅行は卒業旅行ぶりで、友達と一緒にとても楽しみにしていました。『リゾートがいいね』という話になり、場所はモルディブ諸島に。乗り継ぎもあって航空券が限られているようだったので、半年前には航空券とホテルを抑えていました。航空券も思ったより安く、中国での乗り換えを含めても往復7万円ほど。早めの予約のおかげだと喜んでいました」
しかし、航空券の安さには他にも理由がありました。8月は日本的には旅行シーズンですが、モルディブでは雨季が訪れています。熱帯の国では雨季は急なスコールが心配される時期。観光としてはオフシーズンにもなるので、チケットも安かったのでしょう。
雨季ナメてた……モンスーンで飛行機飛ばず
結果的に佐野さんは、ラッキーと思って行った格安モルディブ旅行を後悔することになります。
「3泊5日で行く予定だったモルディブ。着いた時は曇りでしたが、暑すぎず気持ちいいマリンスポーツを楽しむことができました。しかし、問題は最終日訪れました」
その日はモンスーンと呼ばれる季節風が強く、海が大荒れ。モルディブでは、リゾートエリアから主要空港であるマーレ空港まで船やプライベートジェットで移動するのですが……。
「リゾートから船やジェットを出すことができず、意図せず帰りを延期せざるを得ませんでした。結局、その日乗る予定だった飛行機も延期することになったのですが、同じように延期した人が多かったのか、次の日の予約が変更できず、やっと取れたのは2.5日後の飛行機でした」
必然的に宿泊先のホテルで、日程を延ばすしかなく……値段が高い水上コテージを2日も取り直し、ずいぶん高い宿泊費がかかってしまったそうです。