不祥事で視聴率がアップする皮肉なセオリー、闇営業からベッキーまで
吉本興業のお笑い芸人たちによる振り込め詐欺グループへの「闇営業」騒動が思わぬ余波を生んでいる。
雨上がり決死隊宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号田村亮ら合計13人が謹慎処分を下された今回の騒動。吉本興業は6月28日、社内コンプライアンスの遵守を改めて徹底する「決意表明」をホームページ上に掲載。
吉本興業ホールディングスの 大﨑洋会長以下、グループの全役員、全社員、全所属タレントの連名によるもので「あらゆる反社会的勢力との関係は一切有しておらず、今後も一切の関わりをもたないことを固く誓約・宣言いたします」と表明している。
不祥事対応で、視聴率がほぼ倍増の番組も
テレビ局も、今回の騒動の対応に追われた。なかでも宮迫は『アメトーーク!』『行列のできる法律相談所』など多数のレギュラー番組や冠番組を持つだけに、出演する放送シーンをカットしたり、急遽、過去の放送回に差し替えるなどの対応が取られた。
また、田村亮がレギュラー出演する番組『おかべろ』の7月6日放送回では、ロンドンブーツ1号2号の相方である田村淳が代役として登場した。13日には陣内智則が出演予定だという。
代役のキャスティングや再編集など思わぬ“とばっちり”を食らったテレビ各局だが、番組側の対応や再編集の結果が気になるのか、皮肉なことに視聴率は軒並みアップ。先ほど紹介した『おかべろ』の世帯平均視聴率は、前回6月22日の放送より3.3ポイントもアップした7.2%だ。
また、宮迫が出演する『松本家の休日』(7月6日放送)では、謹慎前の6月22日の放送から視聴率は1.5ポイント上昇した6.0%だった。
宮迫らの謹慎処分が発表からわずか3日後の27日に放送された『アメトーーク!』の視聴率は8.4%と、前週放送から0.8ポイント上昇。同じく7月7日に放送された『行列のできる法律相談所』(宮迫出演)も、視聴率が前回放送から1.2ポイントアップし、14.7%を記録した。