おぎやはぎ、ラジオの過激企画もセクハラと批判されない理由
吉本興業所属の芸人による反社会勢力への「闇営業」問題。雨上がり決死隊の宮迫博之氏など11人が謹慎処分を言い渡され、テレビ・ラジオ番組でも出演自粛が相次いでいます。
こうした問題だけでなく、不倫やセクハラ、あるいは差別的な発言など、テレビタレントはこれまで以上にコンプライアンス遵守を求められるようになっています。そんな昨今において、異例とも言えるポジションをキープしているのが、お笑いコンビ・おぎやはぎの2人です。
6月20日深夜、『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)では、毎年恒例となった企画「第7回クソメンが選ぶ!俺たちでもヤレるはず!アイドル妄想総選挙!!」(以下、妄想総選挙)が大盛況のうちに幕を閉じました。
本企画は、AKB48の新シングルの選抜メンバーをファン投票によって決定するイベント「AKB48選抜総選挙」のパロディ。リスナーから、妄想のなかで“このシチュエーションならヤレるであろう芸能人”を募集し、投票数1位を決定しようというものです。
昨年王者の筧美和子はお礼のツイート
歴代1位を振り返ると、13年~17年に6年連続で指原莉乃さん、2018年に筧美和子さんがその座を射止めています。そして、令和最初の王者はAKB48の峯岸みなみさん。今年4月に俳優・細貝圭さん、「青汁王子」こと実業家の三崎優太氏との“ダブル夜遊び”報道が決定打になったようです。
例年、熱愛やスキャンダルのあった女性芸能人が上位に食い込む「妄想総選挙」。昨年で言えば、IT社長との熱愛が報じられた元AKB48の小嶋陽菜さんが2位、イケメンファンとの“熱愛&半同棲”報道で炎上したNGT48・中井りかさんが4位という結果になっています。
一見すると不名誉な順位のように感じますが、昨年1位に輝いた筧さんにおいては「まさかの1位ありがとうございます」と律儀にツイート。妄想とはいえ、“ヤレる対象”に選ばれた本人が怒るのではなく、むしろ歓喜するのもすごいところ。
週刊誌を巻き込み、おぎやはぎとケンコバが便乗
昨日はありがとうございました
マドンナで出させていただいたのに圏外
残念すぎます!!笑
ただただお土産を持っていっただけになってしまいました。笑
次は選ばれますように!#メガネびいき#meganebiiki pic.twitter.com/P5r4yu2t6F— 朝日奈央 (@pop_step_asahi) 2019年6月21日
驚くのはそれだけではありません。番組では、実話系週刊誌まで巻き込み、「妄想総選挙」にリストアップされるであろう女性芸能人の“性癖”を妄想で披露。「絶倫度は5段階中4」「S○Xにガサツで強引な一面がある」といった情報によって、さらに妄想をエスカレートさせます。
ダメ押しは、ゲスト解説員であるケンドー・コバヤシさんとパーソナリティであるおぎやはぎの便乗。「2、3回はヤレますよね」「アンゴラ村長のリアリティは恐い」「(口が大きいから)1本いきながら、指2本いける」など、すでに浮かび上がった妄想を下世話なトークでさらに彩るのです。