「1分だけ時間ください！」が成功率を上げる

　ここからは男性に向けてのアドバイス。私には、美人の友だちがたくさんいます。ずっと愛されて育ってきたタイプがほとんどで、素直で細かいことを気にしたりしません。だから私は、きれいな女性と一緒にいるのが好きなのだと思います。

　ただ、そんな彼女たちに、ストレートに向かってくる男性はあまりいません。最初からあきらめているか、「もう彼氏いるだろうな」と気後れしてしまうのでしょう。いつも本当に「もったいないな～」と感じていました。

　そこで私が考えたのは、ビジネスの視点から成功率を上げるアプローチ方法。男女にかかわらず、初対面の人を“その気”にさせる手段です。

　美人でもイケメンでも、気持ちを動かす第一歩は「承認欲求」です。たとえば、急に「お茶しませんか？」と声をかけて対応してくれる人はほとんどいません。けど、「1分だけ時間ください！」と言われたらどうでしょうか？　話の内容はさておき、「そのくらいならいいかな」と感じるのが人間です。

女性は「付き合う言い訳」をつくられると弱い

栄藤仁美

　これはビジネスにおいても同じことが言えます。相手から「お時間いただけませんでしょうか？」と言われて会うのは気持ち的に重たいもの。

　でも、「1分お時間ください」「お顔を見てご挨拶させてください」と言われると、一気にハードルは下がります。ただし、本当の問題はここから。もらった1分をどう使うかがカギになります。

　有効なのは、最初の30秒で「どれだけ自分が面白いか」を印象づけること。そこで、相手から興味をもってもらえれば、連絡先をゲットできるでしょう。仕事なら、次に会うアポイントをとったようなものです。

　人に話を聞いてもらうということは、その人に「自分との時間を割く“言い訳”をつくってあげる」ことと同じ。これは恋愛においてもそうで、言い訳をしたい気持ちと承認欲求が強い女性は多いです。だから、付き合う言い訳をつくられるととても弱いのです。

　話をした相手に「もっと聞きたいな」と思われる、長すぎず短すぎない時間が1分です。時間になったらサッと去る姿勢を見せると、いい意味で余韻が残るでしょう。