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韓流アイドルに憧れて韓国企業に転職したら…待遇差別にセクハラで大後悔

学び

 外資系企業と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか? 年功序列でガチガチの日系企業と比べて、のびのびと裁量労働しているという印象がある一方、成果を出さないと簡単にクビにされるというウワサもよく聞きます。

外資系

 とはいえ、高給取りだったり、有給や長期休暇を楽しめたりと総じて良い印象がある人が多いのではないでしょうか。そんななか今回は、日系企業から憧れのら外資系に転職するも、想定外のギャップに衝撃を受けてしまった石田未央さん(仮名・25歳)に話を聞きました。

韓流アイドルに憧れて韓国IT企業に入社

 韓流アイドル熱が高じて、IT系韓国企業の日本支社に転職したのは、当時社会人歴3年目の未央さん。

「当初は新卒で入ろうと思っていました。ただ、韓国では有名な企業でも、日本法人は設立まもないから新卒枠がなく、同業種の日本の会社で2年働いてから、中途採用で応募しました。経験年数は少なくとも、(韓流に対する)熱い想いが伝わったのか、トントン拍子に面接を突破し、念願の韓国IT企業でプログラマーとして働くことになりました」

 未央さんは当初、即戦力として入社直後からバリバリ働くつもりだったそうです。しかし――。

「仕事は覚えることも多く、ローカライズされていない韓国流のやり方になれるのは想像以上にハード。本社から出向してきた韓国人スタッフも半数いて、直属の上司も韓国人。業務連絡は日本語だったので、早く仕事を任せてもられるように精一杯頑張っていたのですが、ハングルの会話は全然分かりませんでした」

韓国からの赴任組はさっさと帰って好待遇

給料

 そんななかフツフツと疑問が湧いてきたそうです。それは、韓国人スタッフが定時(18時)過ぎで帰るのに、日本人スタッフは残業が常態化していた職場環境。「終電近くまで残業しないと仕事が終わらないこともしばしばだった」と言います。

「同じチームで似た仕事のはずなのに、日本人と比べ、韓国人の退社時間が断然早いんです。面接では『裁量労働制だから出社・退社時刻はやることさえやっていれば自由。ほとんどの人が平日もアフター5を楽しんでいる』と聞いていたのに。しかも、韓国人スタッフは、転勤手当てで給料が1.5倍で、都内一等地のマンションに100%会社負担で住んでいるなどの待遇差があったんです」

 キャリアアップのための転職だったので、そもそもワークライフバランスはさほど気にしていませんでした。また、日本でも海外赴任手当があるのは当たり前なので、韓国から赴任している人の好待遇も理解できます。それでも、仕事量と扱いの違いが大きすぎて納得できなかった未央さんは、ついに上司に直談判します。

「部長はまったく取り合ってくれずごまかされたので、さらに上の本部長に掛け合いました。すると、『君の部長は出資会社の人間だから、こちらでは管理できない』と何とも頼りない返事が来ました。福利厚生についても、『そういう決まりだから』と言われ、すごくモヤモヤした気持ちになりました」

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