20代で新聞を購読している“激レアさん”、その意外な理由とは?
みなさんは新聞を読んでいるでしょうか。かつてテレビやラジオとともに情報源として活用されてきた新聞も、近年は地位の低下が叫ばれています。
理由として比較的よく挙げられるのは、インターネットの登場です。それこそ今は手元のスマホで気軽に世の中の動向を知れるようになりましたが、若い世代を筆頭に読者が少なくなっているという声も耳にします。
ただ一方で、世間的には「新聞離れ」のイメージがある20代であっても、きちんと新聞を購読している人たちもいます。今回、そんな”激レアな人たち”に新聞を読む理由を聞いてみました。
醍醐味は「きちんと推敲された文章」
26歳で高校教諭の男性は3年ほど、朝日新聞の朝刊を購読しています。そもそものきっかけは一人暮らしを始めたことで「テレビを買う代わりに、実家で読んでいた新聞を購読し始めた」といいます。
「ネットニュースとの違いは、検索してまで読まないようなジャンルにも触れられることですね。また、個人的にネットの文章は“口語”のような表現が目立つ気がするので、きちんと推敲された文章を読めるのも自分なりの利点です。
お金を払って購読しているので、普段は意識的に読む時間を作っています。朝はとりあえず一面と天気、それから『天声人語』に目を通しています。職場でも時間が空けば流し読みをして、社説は他の記事よりも比較的長い時間を取りじっくりと読むようにしています」
教師という職業柄もあり「新聞を読むメリットを身をもって伝えられる」というのもメリットのひとつで、新聞を取っていることで周囲からも「世の中に対してしっかりと関心を持っている」と思われることもあるそうです。