A.企業内弁護士

　企業の社員や役員として、法務部などに所属して勤務する弁護士のことを「インハウス」や「インハウスローヤー」と呼びます。企業内でさまざまな案件に対して法律的な観点から問題がないか確認したり、取引先との契約においてアドバイスをしたりします。

　会社員として、身近に接する機会があるのは、インハウスとして働く弁護士がもっとも多いかもしれません。インハウスには、企業だけでなく行政庁で公務員として働く弁護士も含まれます。

　昔は「弁護士資格を有したまま公務員として働くこと」が禁止されていましたが、2001年に規定が変わり、公務員のインハウスが誕生するようになりました。行政庁で弁護士が実務を積むことは、省庁側にも法律のプロフェッショナルを雇うというメリットがありますが、弁護士側も省庁で専門知識を身に付けるというメリットがあります。

　行政庁の実務を知る弁護士は省庁をやめて法律事務所に戻ったあと、企業からの需要が高まることがあります。

Q.「新試験」って何？

「キミ、新試験でしょ？」

　弁護士がこう言われたら、バカにされてる可能性があります……。