総合商社とコンサル、どっちも年収は数千万円。生涯年収で見た場合は?
大手総合商社と「総合系コンサル」の比較
安定雇用かつ、高給なイメージがある大手総合商社(例えば、三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅など)と比較してみます。
■「戦略系」と「総合系」+大手総合商社の給与推移
大手総合商社は、30代前半から中頃までには、年収が1500万円近くまで安定的に上昇しています。
フロント部門(非管理部門)の基本給、残業代、賞与のみの年収比較ですが、20代は、総合商社 > 総合系となっています。30代は総合商社 ≒ 総合系となっています。
これに退職金・企業年金や寮制度、社宅制度も考慮すると30歳でも、総合商社 > 総合系となってしまいます。
例えば、三菱商事は、60歳まで勤め上げた場合、合計約5000万円の退職金と企業年金がもらえるというコメントもあり、これを勤続年数38年で割ると年間133万円になります。
30代後半以降は、総合商社 < 総合系となりますが、コンサルティング会社のパートナークラスでも「Up or Out」は適応されますので、定年までコンサルティング会社に勤められる方は少ないです。
やりがいなどの定性情報を排した単純な年収だけの比較ですが、総合系コンサルと総合商社を比較すると、約40歳まで安定的に年収1800万円近くまで上昇する総合商社のほうが、「割が良い」といえるでしょう。
大手総合商社と「戦略系コンサル」の比較
戦略系コンサルは、総合商社と比べてみても圧倒的に高い給与水準です。
戦略系は、30歳前後には年収1500万程まで上昇します。それ以降もさらに年収が伸び、10年目には年収2000万台に達し、総合商社との年収差をさらに広げます。
しかし、戦略系は期限以内に昇格しないと退職・異動を余儀なくされるリスクプレミアムや激務を加味した年収とも言えます。戦略系コンサルに勤めるのであれば、何を学び、何をしたいのか、明確なキャリアプランを準備しておくことが肝要です。
<TEXT/KT Total A&C firm>