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人気のコンサル業界のこと、正しく知ってる? 戦略ファーム、シンクタンクってなに?

ビジネス

ターン・アラウンド系、戦略+VC系は?

「ターン・アラウンド系」と「戦略+VC系」は、どちらも戦略コンサルティングも行っていますが、ターン・アラウンドは、経営不振に陥った企業の立て直しを図ります。コスト削減、売上向上施策の立案などを行い、最終的には投資した株式を売却することで利益を得ます。「戦略+VC系」は、それを主にベンチャー向けに提供しています。

 ターン・アラウンド系と、FASの事業再生は、業務が似通っていますが、母体を異にしていることから、得意とするアプローチ手法に違いがあります。

 ターン・アラウンド系は、戦略系列からのスピンアウトが多いため、PL改善を主としたアプローチを取りますが、FASは専門知識を活かして債務整理などのBS改善や、Taxまで考慮したCF改善のアプローチを得意としています。

 なお、注意点としては、コンサルティングという業務は、非定型業務であり、各ファームが系列業務だけを行っているわけではなく、クライアント需要に合わせて提供サービスを臨機応変に変えているのが実情です。

「戦略ファーム」の特徴。BCG、マッキンゼー…

ビジネスイメージ―コンサルティング

 戦略ファームの業務は、最近でこそBCGやマッキンゼーをはじめとしてテクノロジーチームを設立し始めましたが、新規事業立案など、何かを新たに始める時の方針策定、全社的な業務改革などが中心です。

 他のコンサル業務と比して、厳格な「Up or Out」制度と高い給与が特徴です。一方で、業務の抽象度が最も高く、「戦略」の定義についても、人によって意見が別れるところもあり、最も曖昧な業務でもあります。

「総合系」は、戦略から、業務改革、IT導入、アウトソースなど、取り扱うサービス領域が幅広いことが特徴です。人数も「戦略系」が最大でも数百人程度に対して、「総合系」は、数千人強と規模も大きく異なります。

 従って、採用および配属は、機能別・業界別に細かく分かれます。

「総合系」のなかでもテクノロジーに強い企業も

「総合系」の強みは、業務改革からはじまり、システム導入やアウトソースなどワンストップのサービスを提供できることです。

 そして、IT導入やアウトソースなど、長期で安定した契約を確保でき、デジタル、セキュリティなど今後の伸びが期待される分野への投資を行っているため、今後も成長と安定性は期待できます。従って、コンサル業界の中では比較的安定した就職先の候補と言えそうです。

 特にIBMとアクセンチュアは「総合系」の中でも、テクノロジー色が強い企業です。両社は、米国の「2017年 特許年間登録件数ランキング300」に掲載されています。

 IBMはAIに関連する1400以上の特許、セキュリティに関連する1200以上の特許を取得しています。もちろん同社はハード・ソフトウェアの開発と製造販売がメインの会社ですので、その技術を活かして今後成長が見込まれるデジタル・セキュリティ領域のコンサルティング伸ばしていくと想定されます。

 アクセンチュアも毎年100以上の特許を出願し、現在の保有数は6000件を超えています。今後もデジタルやテクノロジー・コンサルティング分野への投資や技術強化を進めていくはずです。

<TEXT/KT Total A&C firm>

M&A、事業承継、事業再生、補助金申請支援、資金調達やIPO支援等のファイナンス分野におけるコンサルティングを得意とするファーム。友人からの個人的な相談が多い分野である、副業、エクセルスキル、財務スキルなどについてセミナーを通して紹介している。公式サイトは「KT Total A&C

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